じゃがいもの有機栽培:芽かき(発芽した芽の間引き)と、土寄せ(じゃがいもの株の根元に土を盛る)

地植え栽培でのじゃがいもの育て方。前回は、じゃがいも(馬鈴薯・ジャガイモ)の植え付けをしました。それから約50日が経過。今回は、じゃがいもの芽かきと土寄せをします。

じゃがいもの芽かきと土寄せ(馬鈴薯・ジャガイモの栽培管理)

じゃがいもの芽かきとは、発芽してきた芽を間引くことです。じゃがいもの芽は、多いと4~5本出てくることがあるので、芽かきで間引いて数を調整します。

芽が多いと、収穫できるジャガイモの数は多くなりますが、1個あたりの大きさは小さくなります。手ごろな大きさのジャガイモを収穫するためには、芽かきが欠かせません。

発芽したじゃがいも(種芋から育てている馬鈴薯・ジャガイモ)

芽かきをした後は、土寄せを行います。土寄せとは、じゃがいもの株の根元に土を盛ることです。土寄せは、じゃがいもの緑化を防ぐために行います。(じゃがいもは、日光に当たると緑化して食べられなくなる。)

じゃがいもの芽かきの仕方(馬鈴薯・ジャガイモの芽の間引き方)

じゃがいも(馬鈴薯・ジャガイモ)の芽かきは、発芽した芽が少し成長して、葉が混み合ってきたら行います。芽かき(芽の間引き)では、じゃがいも1株につき、2本の芽を残すようにします。茎が太く、元気そうな芽を残すと良いです。じゃがいもの芽が2本以下なら芽かきは不要です。

芽かきの時期になったジャガイモ

芽かきでは、じゃがいもの芽を2本残すことが多いですが、3本まで残すやり方もあります。(3本残した方が、じゃがいもの収穫量が増える。)たくさん収穫したい場合は、芽を3本残してみるのも良いと思います。

じゃがいもの芽かきの仕方(馬鈴薯・ジャガイモの芽は間引きで2~3本残す)

じゃがいもの芽かき(芽の間引き)では、ハサミを使います。間引きするじゃがいもの芽の根元を、ハサミでカットしましょう。(残す芽を傷つけないよう、気を付けて。)

間引いたジャガイモの芽(馬鈴薯・ジャガイモの芽かき完了)

じゃがいもの土寄せ(馬鈴薯・ジャガイモの株元に土を盛る)

次は、じゃがいも(馬鈴薯・ジャガイモ)の土寄せです。土寄せの仕方は簡単です。じゃがいもの株の周囲に土を盛るだけ。土の量は、株の周りが少し盛り上がるくらいでいいと思います。(じゃがいもの株の根元が、少し隠れるくらい。)

じゃがいもの土寄せ(馬鈴薯・ジャガイモの株の根元に土を盛る)
じゃがいもの土寄せの仕方

マルチ栽培だと、マルチシートをめくって土寄せすることになりますが、めくれる範囲内で土寄せして下さい。面倒なら、無理に土寄せしなくてもいいです。マルチ栽培だと、ジャガイモが地表に出てきて緑化するリスクも少ないので。

土寄せのメリットとしては、じゃがいもの株の根張りが良くなり、「いも」の肥大が促進されます。じゃがいもは、ストロンという地下茎の先に「いも」ができるという特徴があります。ストロンの生育を促すためにも、土寄せは重要ですが、マルチ栽培の場合は状況に応じて、臨機応変に対応してください。

土寄せのメリット(じゃがいもの肥大促進や、株の倒伏防止など)

土寄せは、じゃがいもの根元に土を盛るので、茎の倒伏を防げますし、雑草が生えにくくなるというメリットもあります。これで、じゃがいも(馬鈴薯・ジャガイモ)の芽かきと土寄せは完了です。

じゃがいも(馬鈴薯・ジャガイモ)の芽かきと土寄せ完了

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