青首大根の育て方(だいこんの間引きは、3回に分けて行いましょう)
トンネル栽培での大根の育て方。今回は、大根(青首だいこん)の間引きです。ダイコンの間引き時期は、発芽後すぐから始まります。間引き回数は全部で3回。これからその間引き方を解説します。
大根の間引き:1回目(青首ダイコンの間引きの仕方)
だいこんの種まき時期は、9月初旬でした。そこから約10日が経過。大根の発芽数が揃ったので、最初の間引きを行います。
初回の大根の間引きは、4本発芽しているところを1本間引き、3本にします。間引きの対象となるのは、子葉の形が左右で不揃い、虫食い、病気になっているような芽です。ダイコンの発芽数が3本以下のところは、間引きしないでそのままおいておきます。
大根(青首だいこん)は、ラディッシュ(はつか大根)やパクチーと一緒に種まきしました。
間引きの仕方は、発芽した大根の地際をハサミでカットします。根っこごと引き抜く間引き方は、残す方のダイコンの根を傷めてしまうことがあるので、あまりおすすめできません。
特に、大根同士の間隔が近いと、土の中で根が干渉している場合があります。なので、引き抜く間引きの仕方は、少しリスクがあります。大根の間引きにわざわざハサミを使うのは面倒かもしれませんが、その方が確実です。
だいこんの間引きで、どの芽を残すか迷ったら、この先の「追肥」のことを考えましょう。「子葉の開いている向き」を見るのがポイントです。追肥箇所の方へ葉が開いていたら、それを優先的に残すと良いかもしれません。
これは、大根の根(栄養吸収に関わる側根)の伸びる方向が、子葉が開く向きと同じだからです。(子葉が開いた方向に肥料があると、根の伸びた先に肥料があるということなので、効率よく肥料を吸収できる。)
大根の追肥に関しては、毎年必ず行うわけではありません。土の状態や、大根の生育状況によって、「追肥する場合」と「追肥しない場合」があります。
追肥して、土壌の肥料分が多くなると、アブラムシが増えたり、害虫を呼び寄せることになるので、追肥するかしないかは、状況をよく見て判断しましょう。
間引いて、大根の子葉を3本残しました。これで1回目の間引きは終了です。
大根の間引き:2回目(間引き菜も収穫のうち)
大根(青首だいこん)の間引き、2回目は本葉3~4枚の頃に行います。(最初の間引きから約1週間が経過。大根の種まきからは約15日経ってます。)
今回の間引きで見るポイントは葉っぱです。大根の葉っぱが上に向かって伸びているもの、色が淡緑色、葉の形が左右対称等、生育の良い株は残します。逆に、葉が広がって寝てしまっているようなものや、葉の色がやたら濃いものは間引くようにします。
今回の間引きで収穫した大根の間引き菜は、もちろん食べられます。私の間引き菜の食べ方は、刻んでお味噌汁に入れるようにしています。間引き菜の数が少ないので、用途は限られますが、これも収穫のうちです。
1穴3株出た大根から1株を間引き、2株にしました。これで2回目の大根の間引きは終了です。(1穴2株以下のところは、間引きしないでそのまま残しておきます。)
大根の間引き:3回目(間引きで、生育の良い大根を1本残す)
大根の間引き、最後の3回目は本葉5~6枚の頃に行います。(2回目の間引きから約5日経過。ダイコンの種まきからは約3週間経過してます。)
間引きのポイントは、2回目の時同様、大根の葉です。葉を見て、生育の良さそうなものを残します。茎が黒かったり、極端に太いもの、斜めっている等、生育の悪い株は間引きます。
大根の間引き菜も、本葉の枚数が増えてきて、ボリュームが出てきましたね。もう少し量が多ければ、炒め物にできそうです。
これで大根の間引き作業は終了です。残った株が立派な大根になりますように。
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