枝豆(湯あがり娘)の栽培:間引き・土寄せ・ネット設置

家庭菜園(露地栽培)での枝豆の育て方。前回は、湯あがり娘(枝豆の品種)の種まきをしました。そこから約2週間が経過。今回は、枝豆の間引き、土寄せ、防虫ネットの設置を行います。

枝豆の間引きと、土寄せと、害虫対策

枝豆(湯上がり娘)の種まきの時期は、例年だと、4月中旬頃から5月初旬頃ですが、今年(2022年)は4月上旬に行いました。リンク先では、枝豆の種の植え方(種まきのやり方)を解説しています。

枝豆の間引きと土寄せ

枝豆(エダマメ)は、種まきから発芽を経て、初生葉(読み方は「しょせいよう」です)が出ました。初生葉とは、枝豆の子葉が出て、その次に出てくる葉のことです。この初生葉が出てきた頃が、間引きの時期・タイミングになります。

枝豆(エダマメ)の種まき
発芽した枝豆

枝豆の間引きは、マルチの穴1つにつき、2株を残すようにします。(枝豆は、間引きで2本残す「2本立ち」、「二本立て」にするのが一般的です。)

枝豆の間引きは2本立ちにする

間引きのコツは、間引く株の根元をハサミでカットすること。間引きする株を手で持って引き抜くと、残す方の株の根を傷めることがあるので、ハサミを使うのが無難です。発芽した枝豆が密集している場合は、特に気をつけましょう。

間引いた枝豆の株

枝豆の間引きを「2本立ち」、「二本立て」にする理由は、枝豆の株を倒れにくくするためです。枝豆というのは、成長して背丈が伸びてきても、茎は意外と細いので、1本だけだと強風で倒れることがあります。

間引きで「2本立ち」、「二本立て」にしておけば、互いの枝葉が絡み合って支え合うので、思わぬ強風が吹いても倒れにくくなります。

枝豆は2本立ちで育てると倒れにくい

間引きしたこのタイミングで、枝豆の土寄せも行っておきます。土寄せとは、根元に土を盛ることです。枝豆の株元に土寄せをすると、根元が補強されて倒伏防止になりますし、根の張りもよくなります。

枝豆(エダマメ)の土寄せ

土は、枝豆の子葉が隠れるくらいまで盛ります。畝をマルチングしているので、あまり量は盛れませんが、できるだけ土寄せするようにしましょう。

土は、枝豆の子葉が隠れるくらい寄せる

枝豆は、土寄せをした部分(土を盛った部分)からも根が出ます。この根を不定根といいます。(土寄せすると根の量が増える=さらにたくましく育つ。)

枝豆は、土寄せ部分からも根が出る

枝豆の害虫対策(虫除けの防虫ネットを張る)

枝豆の間引きと土寄せが済んだら、トンネル支柱を立てて、防虫ネットを張ります。ネットを張るのは、虫対策・害虫除けのためです。

害虫の中でも特に厄介なのは、枝豆の実が膨らむ頃に来る「カメムシ」です。カメムシに吸汁された実は不味くなるので、防虫ネットで対策しておく必要があります。

枝豆の区画に立てる支柱は、ダンポールというトンネル用の支柱を使います。支柱の上にかぶせる防虫ネットは、幅が約180cm、長さは半畝分なので、約2mくらい必要です。

トンネル用の支柱(ダンポール)
ダンポールは柔軟性がある
枝豆(エダマメ)の害虫対策に使う防虫ネット

防虫ネットの基本的な張り方はこちら。

トンネル用の支柱は、畝の内側に向かうよう、少し斜めに刺し込みます。刺し込む深さは20~30cmくらい。土が硬いと、少し力が必要かもしれません。支柱を立てる数は2本です。

トンネル支柱の立て方
支柱は区画に2本立てる

支柱を立てたら、その上に防虫ネットをかぶせ、トンネル状にします。ネットには、中心線が分かるように、色付きのラインが入ってると思うので、それを畝の真ん中に持ってくるようにします。

防虫ネットは、3ヶ所に結び目を作り、その結び目にUピンを引っかけ、ピンを地面に刺して固定します。ピンを直でネットに刺してしまうと、穴が空くので注意して下さい。

ダンポールの上に防虫ネットをかける
ネットの端は結び目を作る
結び目にUピンをかけ、地面に刺す
結び目は全部で3ヶ所に作る

支柱側のネットの固定は、トンネルパッカーを使います。この留め具を、ネットの上から支柱にはめ込み、固定します。トンネルパッカーは、「ツメ」が付いてる方を下にして使います。(ツメを地面に少しくい込ませる。)

支柱側のネットの固定方法
トンネルパッカーを使う
トンネルパッカーを支柱にはめこむ
防虫ネットの下からの害虫を防ぐ

防虫ネットが余っている部分は、軽く縛ってまとめておきます。

余った防虫ネットは縛ってまとめておく

防虫ネットの上の部分は、ネットがズレないよう、洗濯バサミでとめます。これで、枝豆の間引き・土寄せ・ネット設置は完了です。

防虫ネットの上の部分は洗濯バサミでとめる

動画版はこちら

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