きゅうりの露地栽培:(胡瓜の支柱の立て方) – 地植えキュウリの垂直栽培
オーガニック栽培でのきゅうりの育て方。前回は、キュウリ(胡瓜)の土作りをしました。それから約25日が経過。今回は、きゅうりの支柱の立て方を解説します。キュウリの株をしっかり支える「合掌式」という支柱の立て方です。(きゅうり栽培では、わりと定番の支柱の立て方です。)
きゅうりの栽培方法は、支柱を立てて垂直方向にキュウリを仕立てていく「垂直栽培(立体栽培)」と、きゅうりのツルを地面に這わせる「地這い(じばい)栽培」、この2通りに大別できます。きゅうりの栽培法で私のおすすめは、垂直栽培(立体栽培)です。
垂直栽培だと、きゅうりに土が付くのを避けられますし、風通しも良くなるので、キュウリが病気にかかりにくくなります。きゅうりの垂直栽培は、支柱の立て方に手間がかかりますが、栽培管理しやすくなりますので、キュウリ栽培初心者の方にはおすすめです。
きゅうりは、苗の植え付けがまだ済んでいないのですが、支柱はどうせ立てなければいけないので、早めに立てておきます。(きゅうりやトマト、ナスなどの夏野菜は、苗の植え付けや種まき時期が4月終盤から5月上旬に集中します。なので、その前にできる作業を済ませておくと、日程的にも余裕ができます。)
きゅうりの支柱の立て方(胡瓜の垂直栽培) – 地植えキュウリの支柱の立て方
きゅうり(胡瓜)の垂直栽培は、支柱を立てて行います。立体栽培ともいわれる育て方で、きゅうりのツルを上へ上へと伸ばしていきます。
きゅうりの垂直栽培では、支柱を頑丈に立てる必要があります。支柱のサイズ(支柱の長さ)は、直径2cm、長さ210cmのものが4本。直径1.1cm、長さ90cmの支柱が1本。きゅうりの支柱設置では、計5本の支柱を使います。
きゅうりを垂直栽培(立体栽培)する場合、支柱の立て方は「合掌式」にします。少し手間がかかる支柱の立て方ですが、頑丈なので、きゅうりの垂直栽培に向いています。しっかり手順を追っていけば、初心者の方でも設置できる立て方だと思うので、是非チャレンジしてみて下さい。
210cmの支柱を立てる位置は、きゅうりの栽培区画の四隅です。
立て方は、まず支柱(長さ210cm)を手で持ち、土の中に押し込みます。土の中に30~35cm分くらいの支柱が入ればOKです。土が固くて入らない場合は、とりあえず支柱が止まるところまで押し込みましょう。
土が固くて、支柱が30cmも入らなかった場合は、ハンマーを使います。ハンマーを使い、支柱が止まったところからさらに10cm打ち込みましょう。
支柱を打ち込む際の注意点としては、あまり深くまで打ち込まないこと。支柱を深く打ち込むと、きゅうりの栽培終了後、片付けをする時に抜けなくなります。
きゅうりの垂直栽培で使う支柱は、サイズが2m以上でかなり長いです。こういう長い支柱は、しっかりした踏み台などがあると楽に打ち込めます。
これで210cmの支柱が4本立ちました。きゅうりの垂直栽培には、地上部の支柱の高さが170~180cm分くらい必要なので、それを確認してください。全長サイズ210cmの支柱を、30~35cm分地中に打ち込んで、上部170~180cm分が地上に出ていればOKです。
支柱の高さがOKなら、支柱の上部に90cmの支柱を横に渡してください。(支柱の上部は、支えがないと不安定になるので、90cmの支柱を渡して支えにします。)
支柱が交差している部分は、麻紐でしっかり結んでおきます。決まった結び方は無いので、自己流でOKです。とにかく動かないように、ガッチリ結んでおきましょう。
きゅうりの垂直栽培は最初が肝心。葉が茂って、実がついてくるようになると、支柱への負担も大きくなります。強風や長雨にさらされても倒れないよう、支柱をしっかり立てておきましょう。
きゅうりの垂直栽培には、誘引用のネットも必要です。ネットは、小玉スイカやゴーヤの栽培でも使う「園芸ネット」です。これを1枚用意して、支柱に固定します。
園芸用のネットは、ホームセンターや園芸店で売っています。(園芸ネットや、きゅうりネットという名前で売られています。)家庭菜園のキュウリ栽培だと、そんな大きなネットは要らないと思うので、100均で売っていれば、それで充分かと思います。(園芸ネットはサイズがいろいろあるので、購入前に確認を。)
きゅうりの誘引ネットを張るのは、正面(長方形の面)の1面と、側面(横の三角形の面)の1面です。側面はそんなに広くないので、園芸ネット1枚あれば十分足りると思います。
張ったネットは、麻紐で支柱に固定してください。ネットはピンと張ったほうがいいです。誘引ネットがゆるんでいると、風であおられて、きゅうりの葉やツルが傷みやすくなります。余ったネットは、支柱にまきつけて、まとめておいて下さい。
これで、きゅうりの支柱の立て方、ネットの張り方の解説は終了です。きゅうりの支柱の立て方は、慣れないと少し時間がかかるかもしれませんが、一度立てておくと、きゅうりの栽培管理がしやすくなるので、是非立ててみて下さい。
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