カブの栽培:種まき(随時取りできるスワンかぶが種まき時期です。)カブ栽培は秋冬が最適
マルチ栽培での、カブの育て方。前回は、カブ(蕪)の区画に肥料を入れ、土作りをしました。その翌日。今回は、かぶの種まきをします。
かぶは、生育適温15~20℃で冷涼な気候を好むので、日本での種まき時期は秋冬が適しています。具体的には、カブは9月中に種まきするのが最適です。
涼しい時期に種まきすると、カブが病害虫にかかるリスクは少なくて済みますが、10月以降は気温が低くなって生育スピードが遅くなります。気温が想定外に寒くなると、カブが発芽しない場合も。なので、カブの種まき時期は9月が適しているのです。(9月に種まきして、カブのサイズをある程度大きくしておくことが重要。冬の間、収穫できます。)
かぶ(蕪)は、小カブや中カブ、大カブ、サラダかぶなど様々な品種がありますが、今シーズン育てるのは「スワンかぶ」です。スワンかぶは、「随時取り」できるカブで、この1品種で小かぶから大かぶまでの栽培が可能です。
例えば、9月にスワンかぶを種まきした場合、10月下旬頃から小かぶで収穫できるようになります。11月まで栽培すれば、中かぶサイズで収穫。11月下旬頃までおいておけば、大カブとして収穫できます。これがカブの「随時取り」です。
蕪の種まき:スワンかぶの種まき方法
カブ(スワンかぶ)の種は、マルチの穴1つにつき3粒まきます。今季のカブの種まき方法は、この「点まき」という種まきの仕方でまきます。(点まき=穴をあけた場所に3~5粒の種をまとめてまくこと。カブ栽培だけでなく、オクラやスナップエンドウの栽培でも行う種まき方法です。)
種を埋める深さは約5mmです。カブのように種が小さいものは、爪楊枝などを使って、5mmの深さまで押し込むようにします。
土にカブの種を押し込んだら、種に薄く土をかぶせ、手で上から押さえます。種まきした後、手で押さえることを「鎮圧(読み方は、ちんあつ)」といいます。
かぶせる土の量ですが、カブは発芽に光が必要な「好光性種子」なので、土は薄めにかけましょう。種まきの深さも5mm程度にしているので、太陽の光が届きやすいと思います。(土を厚くかぶせてしまうと、カブの種が発芽しないことがあります。)
鎮圧したカブ(スワンかぶ)の種には、不織布をかぶせます。(不織布は風で飛ばされないよう、Uピンを刺して固定します。)不織布をかぶせておくと、種の乾燥を防げますし、水やりの水や雨水が直接土に当たらないので、種を保護できます。
カブの種まき後は、土が湿る程度に水やりをします。水は、やり過ぎに注意しましょう。水を与えすぎると、かぶの種が腐ってしまいます。
カブの害虫対策:トンネル&防虫ネットで虫除け
最後は、カブ(スワンかぶ)の害虫予防・虫除け対策です。カブは「アブラナ科野菜」なのですが、このアブラナ科野菜というのは、虫がつきやすいという特徴があります。なので、畝に防虫ネットを張って、虫除けにします。(支柱を使ってトンネルを作り、その上にネットをかぶせる。)
トンネル用の支柱(ダンポール)は、畝の内側に向かうよう斜めに刺し込みます。刺し込む深さは20~30cmくらい。土が硬いと、少し力が必要かもしれません。支柱を立てる数は2本です。
支柱を立てたら、その上に防虫ネットをかぶせ、トンネル状にします。ネットには、中心線が分かるように、色付きのラインが入ってると思うので、それを畝の真ん中に持ってくるようにします。
防虫ネットは、3ヶ所に結び目を作り、その結び目にUピンを引っかけ、ピンを地面に刺して固定します。ピンを直でネットに刺してしまうと、穴が空くので注意して下さい。
支柱側のネットの固定は、トンネルパッカーを使います。この留め具を、ネットの上から支柱にはめ込み、固定します。トンネルパッカーは、「ツメ」が付いてる方を下にして使います。(ツメを地面に少しくい込ませる。)
防虫ネットが余っている部分は、軽く縛ってまとめておきます。
防虫ネットの上の部分は、ネットがズレないよう、洗濯バサミでとめます。これで、カブ(スワンかぶ)の種まき&害虫対策は完了です。
トンネル栽培は、白菜や、大根、小松菜など、秋冬野菜でよく行います。害虫除け・防寒対策になるので、覚えておくと便利ですよ。トンネルの作り方は、こちらの記事でも紹介しています。
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