オクラの栽培:種まき(家庭菜園のオクラは、柔らかい丸オクラ、島オクラがおすすめ)
マルチング栽培でのオクラの育て方。前回は、オクラの区画に肥料を入れ、土作りをしました。それから約2日が経過。今回は、オクラの種まきをします。
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オクラは夏によく育つ野菜なので、種まき時期の適期は5~6月頃です。今シーズンのオクラ栽培は、島オクラを種から育てます。
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島オクラは、オクラの「さや」の部分が丸くなっている「丸オクラ」の仲間です。島オクラ(丸オクラ)は、実のサイズが大きくなっても比較的柔らかく、食味が落ちにくいという特徴があります。少し育ち過ぎたオクラでも、柔らかいまま食べられるので、家庭菜園での栽培に向いています。
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丸オクラは、スーパーなどで見かける「五角オクラ」(断面が五角形のオクラ)よりも筋っぽさが少ないので、生食でも美味しく食べられます。(丸オクラがいくら柔らかいといっても、サヤが大きくなり過ぎると、さすがに硬くなってしまうので、収穫はなるべく早めにすることをおすすめします。)
オクラの種の蒔き方:種から育てる島オクラ(丸オクラ)
オクラ(丸オクラ)の種まき方法ですが、まず、栽培区画(約60cm×60cmの大きさ)に穴を4つあけます。オクラの株間(穴の間隔)は約30cmです。穴あけにはマルチカッターを使います。(マルチカッターであたりをつけ、ビニールだけ切る。)
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
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オクラの育て方は密植栽培にします。密植栽培とは、ほとんど間引きをせず、オクラを密集させた状態で育てる栽培方法のことです。密植栽培だと、草丈とサヤの伸びを抑えられるというメリットがあります。(地植えのオクラは2m近くになるので、草丈を抑えると管理が楽。あと、密植でサヤの伸びを抑えておくと、採り遅れでサヤが硬くなってしまうリスクを少なくできる。)
密植栽培は、オクラの株数が増えるので、収穫量が増えるというメリットもあります。
オクラの密植栽培は、種まき穴1つにつき3株栽培する「3本仕立て」か、4株栽培する「4本仕立て」にします。穴の中にオクラを密集させるので、種まき穴の直径は、少し大きめ(10~12cmくらい)に設定しておくのがいいと思います。
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オクラの種は、穴1つに5粒まきます。この種まき方法を「点まき」といいます。(点まき=穴をあけた場所に3~5粒の種をまとめてまくこと。オクラだけでなく、サニーレタス栽培や枝豆栽培でも行う種まきの仕方です。)
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種まきの深さは約1cmです。オクラは、種の発芽に光を必要としない「嫌光性種子」です。種に光があたると発芽率が下がってしまうので、1cmくらいの深さで種まきします。種まきの仕方は、どんなやり方でもいいですが、私は、爪楊枝などを使って、1cmの深さまで種を押し込むようにしています。
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土にオクラの種を押し込んだら、種に土をかぶせ、手で上から押さえます。種まきした後、手で押さえることを「鎮圧(読み方は、ちんあつ)」といいます。
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鎮圧したオクラの種には、不織布をかぶせます。(不織布は風で飛ばされないよう、Uピンを刺して固定します。)不織布をかぶせておくと、種の乾燥を防げますし、水やりの水や雨水が直接土に当たらないので、種を保護できます。(オクラの種が発芽して、ある程度成長したら、不織布は外します。)
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不織布をかけたら、しっかりと水やりをします。これでオクラ(島オクラ、丸オクラ)の種まきは完了です。(水は、やり過ぎに注意。水を与えすぎると、オクラの種が腐ってしまいます。)
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