いんげんの栽培:種まき(さやいんげんの種まき時期は4月下旬頃から)- インゲン豆の育て方

マルチ栽培での、インゲン(さやいんげん・いんげん豆)の育て方。前回は、いんげんの土作り(肥料の施肥と畝立て)をしました。いんげんのツルを誘引するための支柱も、既に設置済みです。

いんげん(さやいんげん)の種まき:いんげん豆の播種

いんげん(インゲン豆)の土作りからは、約35日が経過。今回は、インゲン豆の種まき(播種)をします。

いんげん(さやいんげん)は暖かい気候を好む野菜なので、寒さには弱いです。いんげん豆の種まき自体は、4月初旬頃から始められますが、寒い地域だと霜の心配があります。(4月上旬頃に種まきする場合は、種まき後にビニールトンネルを設置しておくと安心です。)

地植え(露地栽培)でインゲンを育てる場合は、霜が降りなくなった頃(4月下旬頃)に種まきした方がいいです。(いんげんの発芽適温は23~25℃、生育適温は15~25℃です。)

いんげん(さやいんげん)の栽培区画
インゲン豆の種(三度豆・いんげんの種)

いんげん(三度豆・さやいんげん)の支柱は、合掌式という立て方がおすすめです。合掌式だと、頑丈で倒れにくいですし、省スペースで栽培することができます。(リンク先は、キュウリの立体栽培用ですが、いんげんでも、支柱の立て方は同じです。)

いんげんの種まき(さやいんげんの播種):地植えインゲン豆の種の植え方

いんげん(インゲン豆)は、約60cm×60cmの区画に穴を2つあけます。いんげんの株間(穴の間隔)は約30cmです。穴あけにはマルチカッターを使います。(マルチカッターであたりをつけ、ビニールだけ切る。)

いんげん(三度豆・インゲン豆)の栽培区画
いんげんの株間は約30cm
マルチカッターの使い方

栽培区画の2ヶ所に穴をあけたら、いんげん(サヤインゲン)の種まき準備は完了です。

さやいんげん(インゲン豆)の種まき準備完了

いんげん(三度豆・インゲン豆)の種は、マルチの穴1つにつき4粒まきます。この種の蒔き方を「点まき」といいます。(点まき=穴をあけた場所に3~5粒の種をまとめてまくこと。インゲンだけでなく、リーフレタスやバジルの栽培でも行う種まき方法です。)

いんげんの種まき(さやいんげんの種のまき方)

種をまく深さは約2cmです。指で2cmの深さに押し込みます。指の第一関節あたりまで押し込めば、2cmの深さになります。

いんげんの種を2cmの深さに押し込む

土にインゲンの種を押し込んだら、種に土をかぶせ、手で上から押さえます。種まきした後、手で押さえることを「鎮圧(読み方は、ちんあつ)」といいます。

播種したインゲン(いんげん豆)の種を鎮圧する

鎮圧したインゲン(さやいんげん)の種には、不織布をかぶせます。(不織布は風で飛ばされないよう、Uピンを刺して固定します。)不織布をかぶせておくと、種の乾燥を防げますし、水やりの水や雨水が直接土に当たらないので、種を保護できます。

いんげん(三度豆・さやいんげん)の種を保護するため、区画に不織布をかける

畑にまいたインゲンの種は、鳥からも守る必要があります。種まき後に無防備な状態にしていると、カラスやハトなどが飛来し、掘り返されて食べられてしまう危険性があります。せっかく植えたインゲンの種が食べられないよう、種まき後は不織布をかけておきましょう。

不織布をかけたら、土が湿る程度に水やりをします。これでインゲン(三度豆・さやいんげん)の種まきは完了です。水は、やり過ぎないようにしましょう。水分を与えすぎると、いんげん豆の種が腐ってしまいます。

いんげん(さやいんげん)の種に水やりをする
インゲン豆(三度豆・いんげん)の種まき完了

動画版はこちら

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