人参の栽培:五寸人参の種まき(夏蒔き人参の種まき時期は、6月頃が適期)
マルチング栽培での人参の育て方。前回は、人参(にんじん)の区画に肥料を入れ、土作りをしました。それから約3週間が経過。今回は、人参の種まきをします。
人参の栽培パターンは、夏蒔きと秋まきに大別できて、夏蒔き人参の種まき時期は、6月頃が適期になります。人参栽培は、種まき後に発芽するかどうかが成功・失敗の分かれ目で、土が適度に湿っていると、人参の発芽もしやすくなります。6月は梅雨時で、人参の種まき後に雨が降る確率も高いので、人参栽培に適した時期といえます。
今シーズンの人参栽培は、五寸人参を種から育てます。五寸人参は、身が柔らかくて甘みが強く、食味の良いニンジンです。家庭菜園におすすめの人参の種です。
人参の種まきの仕方(五寸人参の種の蒔き方)
人参の種の蒔き方(播種)ですが、まず、栽培区画(約60cm×60cmの大きさ)に「種まき用の溝」を3つ作ります。人参の株間(溝の間隔)は約15~20cmです。
種まき用の溝は、ハサミでマルチシートを切って作ります。マルチシートを切った後は、ならし板の角や、90cm支柱(直径1.1cm)を土に押し付け、「種まき溝」を作ります。
種まき用の溝ができたら、人参(五寸人参)の種まき準備は完了です。
人参の種は、種まき溝に約2cm間隔で置いていきます。この種まきの仕方を「すじまき」といいます。すじまきでの蒔き方は、人参だけでなく、ほうれん草や小松菜などの葉物野菜の播種でも行われます。
人参の種まきをしたら、種に薄く土をかぶせ、手で上から押さえます。人参は、発芽に光が必要な「好光性種子」なので、土は薄めにかけましょう。(種まきした後、手で押さえることを「鎮圧」といいます。)
鎮圧した人参の種には、不織布をかぶせます。人参の種は乾燥に弱く、種まき後に土が乾いていると、発芽しない確率が高くなります。不織布をかぶせておくと、種の乾燥を防げますし、水やりの水や雨水が直接土に当たらないので、種の保護にもなります。(かぶせた不織布は、風で飛ばされないよう、Uピンを刺して固定します。)
人参の種への水やりは、土が湿る程度にしておきます。水は、やり過ぎに注意しましょう。水を与えすぎると、人参の種が腐ってしまいます。
最後に、種まきした場所に日除けを設置します。人参の種は好光性種子ですが、日差しが強すぎると土が乾燥するので、遮光して日陰をつくります。夏の直射日光を少し遮ることで、人参の種の発芽が安定します。
日除けといっても、簡易的なものなので、簡単に設置できます。使うのは、長さ90cm、太さ1.1cmの支柱4本と、寒冷紗と、洗濯バサミ4個。種まき場所に支柱を立てて、上に寒冷紗を張れば、日除け完成です。
これで、人参(五寸人参)の種まきは完了です。
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