ごぼう(サラダゴボウ)の栽培:種まき
土耕栽培でのゴボウ(短根種:サラダごぼう)の育て方。前回は、畑に元肥を入れて、畝を立てました。それから約2日が経過。今回は、ごぼうの種まきです。(元肥=読み方は「もとごえ」です。元肥とは、種まきや植え付け前に施肥する、最初の肥料のことです。)
ごぼう(短根種:ミニゴボウ)の種まき時期は、品種にもよると思いますが、暖地・中間地だと、3月中旬くらいから9月中旬くらいまでいけます。種まきできる時期が幅広いので、春夏野菜として栽培する「春まき」でもOKですし、今回種まきする「秋まき」でも育てられます。
次は、ごぼう(ミニごぼう)の種の植え方です。ごぼうは、約60cm×70cmの区画に穴を4つあけます。株間(穴の間隔)は約30~40cm。ゴボウの葉は結構大きく茂るので、スペースに余裕がある場合は、穴同士の間隔は50cmくらいでもいいかもしれません。
ごぼうは、互いに競わせて栽培した方がよく育つらしいので、穴1つにつき4株栽培します。なので、穴の直径は、少し大きめ(10~12cmくらい)がいいと思います。
種は、マルチの穴1つにつき4粒まきます。深さは5mmくらい。ごぼうのように種が小さいものは、爪楊枝などを使って、5mmの深さまで押し込むようにします。
ごぼうの種をまいたら、種に薄く土をかぶせ、手で上から押さえます。かぶせる土の量ですが、ごぼうは、発芽に光が必要な「好光性種子」なので、土は薄めにかけましょう。種まきの深さも5mm程度にしているので、太陽の光が届きやすいと思います。
「土をかぶせて手で押さえる」のを鎮圧といいますが、この「鎮圧」が種のまき方では重要なポイントになります。
土を押さえることで、種と土が密着します。すると、土の中の水分が種にしっかり行き渡るようになるので、発芽率がアップします。土が固められることによって、土中の水分の蒸発が抑えられるので、種の乾燥も防げます
鎮圧後は、土が湿る程度に水やりをします。水は、やり過ぎに注意しましょう。水を与えすぎると、ごぼうの種が腐ってしまいます。
ごぼうは、種を浅く植えているので、水の勢いにも気を付けます。ジョウロでの水やりなら、「ハス」を上向きにして、高めの位置から水やりする、などの工夫が必要です。(土の湿り具合を見ながら、水のやり方を調節しましょう。)
もし、水流が強くて、ゴボウの種が流れてしまいそうな場合は、不織布をかけておいて、その上から水やりするのもいいかもしれません。
最後に、種まきした場所に日除けを設置します。ごぼうに、なぜ日除けが必要かというと、8月くらいの「秋まき」だと、発芽するにはちょっと気温が高すぎるんですね。
ごぼうは、発芽しやすい温度(発芽適温)が20~25℃くらいの範囲です。ごぼうの種まき自体は、7月後半くらいからでも行えるんですが、7~8月は気温がまだ30℃を超える日が多く、ごぼうの種にとっては過酷な環境です。
30℃を超える高温だと、ごぼうの発芽率が低くなり、発芽失敗…。種をまき直すという手間が発生してしまいます。なので、日除けを設置して、発芽失敗のリスクを低くします。
日除けといっても、簡易的なものなので、簡単に設置できます。使うのは、長さ90cm、太さ1.1cmの支柱4本と、穴あきマルチと、洗濯バサミ4個。種まき場所に支柱を立てて、上に穴あきマルチを張れば、日除け完成です。
これで、ごぼう(短根種:サラダごぼう)の種まきは完了です。
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