ピーマンの栽培:整枝と剪定(京波ピーマンの剪定の仕方)
露地栽培でのピーマンの育て方。4月から育てているピーマン(京波ピーマン)は、前回から収穫が始まりました。ピーマンの収穫を長く楽しむためには、剪定や整枝が必要です。(ピーマンは枝葉が混み合って、風通しが悪くなると、病気になることがある。)なので、今回はピーマンの枝の整理をします。
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今回は、ピーマンの剪定方法を説明していきますが、この剪定の仕方は、ピーマンだけでなく、甘長唐辛子やミニパプリカなどにも使えます。ピーマン類であれば、剪定・整枝のやり方は同じなので、違う種類のピーマンや、唐辛子類を育てる際にも役立つと思います。
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ピーマンの剪定の仕方(京波ピーマンの整枝・剪定方法)
ピーマンは、1本の枝から2本の枝が出るようになっていて、枝が倍々で増えていきます。なので、剪定や整枝をせずに放任栽培していると、枝葉が混み合ってきます。
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
ピーマンの剪定、整枝の仕方はどうやるかというと、まず、枝葉が茂っている部分を真上から見ます。上から見た時に、下の地面は見えていますか?もし、枝葉に遮られて地面が見えなければ、混み合い過ぎということなので、剪定、整枝をする必要があります。
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ピーマンの枝の剪定(枝切り)には、はさみを使います。枝葉が混みあっている中央部分を透かすようなイメージで、枝を切っていきましょう。ピーマンの枝は、外へ向かって伸ばしていきたいので、中央に向かって伸びている枝は積極的に剪定します。中央部分をスッキリさせると、風通しが良くなり、湿気も抜けやすくなります。
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ピーマンの枝には特徴があって、枝分かれした2本のうち、1本は太くて、もう1本は細くなっています。もし、どちらの枝を剪定するか迷った時は、細い枝の方を剪定するようにしてください。
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今回の剪定・整枝はこれで終わりですが、ピーマンの枝はしばらくするとまた伸びてきます。なので、定期的に剪定するようにしましょう。風通しをよくしておくと、病気にもかかりにくくなりますし、株自体も長持ちするので、収穫を長く楽しめます。
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ピーマンの誘引方法(京波ピーマンの糸つり誘引、ツリー仕立て)
ピーマンの枝を剪定したついでに、誘引も行っておきましょう。ピーマンは、実が増えてくると、その重みで枝に負担がかかります。強風などが重なると、枝が折れてしまうこともあるので、誘引して支えます。
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誘引方法は、麻紐を使って、ピーマンの枝を吊り下げる方式です。支柱からピーマンの枝に向かって麻紐を張り、枝を支えるようにします。ピーマンの枝を麻紐(糸)でつるので、糸つり誘引とか、ツリー仕立てとも言われます。
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ピーマンの芽かき(京波ピーマンのわき芽かき)
ピーマンの脇芽かきもやっておきます。芽かきする場所は、一番初めの枝分かれの部分(ピーマンの1番花がついていたところ)より下です。ここに出てきた脇芽は全て摘みます。この下の部分に脇芽があると、脇芽の方に栄養が取られてしまって、ピーマンの株自体がなかなか大きくなりません。
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わき芽かきの仕方は簡単です。指でつまんで、そのまま折り取ればOK。指で折り取れないほど大きく成長してしまった脇芽は、はさみでカットしましょう。これでピーマンの剪定と整枝は完了です。
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