ミニパプリカ、サンチュ、長ナスの栽培(土作り)
今回は、ミニパプリカ、サンチュ、長ナスを育てるための土作り&畝立てです。(栽培区画の大きさは、約60cm×120cm。)
栽培に必要な肥料(元肥)は、牛糞2リットル、鶏糞100cc、油かす100ccです。
牛糞堆肥とは、牛のフンに、ワラやおがくず等を混ぜ、十分に発酵させたもの。土の中の微生物を活性化してくれます。窒素(N)を約1%、リン酸(P)を約1%、カリウム(K)を約1%含みます。
鶏糞とは、鶏の糞を乾燥&発酵させた肥料。野菜の成長に必要な栄養分をバランスよく含む、有機質の肥料です。窒素(N)を約3%、リン酸(P)を約6%、カリウム(K)を約4%、石灰(Ca)を約11%含みます。
油かすとは、菜種油や大豆油を絞った後の「残りかす」のこと。茎や葉の成長に必要な「窒素」を多く含む、有機質肥料です。窒素(N)を約5%、リン酸(P)を約2%、カリウム(K)を約1%含みます。
あと、土壌改良用の資材として、ココピートを10リットル、ゼオライトを1リットル使います。(ココピートとゼオライト、どちらも有機JAS適合資材です。)
ココピートとは、ヤシ殻から作られた土壌改良材のこと。土の水はけ(排水性)や通気性を改善します。畑の土をフカフカにして、やわらかくするという効果もあるので、野菜の根張りが良くなります。
ゼオライトとは、天然の鉱物から作られた土壌改良材のこと。肥料を吸着して保つ力(保肥力)があるので、雨で肥料が流れるのを防ぎます。肥料を保つ「吸着力」がある資材ですが、野菜が必要とする栄養分に関しては、きちんと供給してくれます。
ミニパプリカや長ナス栽培の土作りは、まず、シャベルを使って、区画全体を約30cm掘り下げます。
掘った穴に、ココピート10リットルを入れ、土に混ぜ込みます。ココピート10リットルは、10リットル入りのバケツに1杯分入れればOKです。土への混ぜ込みは、シャベルか鍬(くわ)を使いましょう。
穴の底でココピートと土を混ぜたら、よけておいた土を戻します。ココピートは比重が軽く、地中浅いところだと次第に浮いてきてしまいます。なので、地中深いところで土と混ぜ、残りの土で上から押さえるという感じにします。
その後、残りの肥料、ゼオライト1リットル、牛糞2リットル、鶏糞100cc、油かす100ccを土に混ぜ込みます。
施肥後は、移植ゴテとならし板を使って、畝を整えます。畝の縁の部分を移植ゴテで押さえ、少し固めるようにすると、崩れにくい畝になります。
あとは、表面に黒のマルチをかぶせ、周囲をマルチ留めで固定します。これで、ミニパプリカ、サンチュ、長ナスの畝は完成です。
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