ケールの栽培:植え付け(カーリーケールの苗の植え方)- ケールの定植
畑作栽培でのケールの育て方。前回は、区画に肥料を入れ、土作りをしました。それから約25日が経過。今回は、ケール(カーリーケール)の苗を植え付けます。
ケール(カーリーケール)の栽培期間は、約5ヶ月ほど。9月上旬頃にケールの苗を植え付けて、順調に育てば、12月頃に収穫時期が来ます。ケールの収穫時期は、12月頃に始まって、翌年の3月頃まで続きます。
ケールの苗の植え付け(カーリーケールの植え方)
ケール(カーリーケール)の植え方ですが、まず、苗の植え付け位置に穴をあけます。
穴あけには、マルチカッターを使うと便利です。区画の中心に穴をあけたら、ケールの植え付け準備は完了です。
植え付け位置の穴の深さや大きさを確認します。ケールの苗をポットのまま穴に入れてみましょう。そうすれば、植え付けする穴の深さや大きさが確認しやすいと思います。
穴の深さは、苗の土の高さと揃えるようにしましょう。穴が深いのはNGです。土の排水性や保水性、通気性などにもよりますが、苗を深く植えてしまうと、根腐れしたり、生育不良になるリスクが高くなります。もし、穴が浅いor深い、大きいor小さい場合は、移植ゴテを使って調整しましょう。
植え付け穴の調整が済んだら、水を8分目まで入れます。ケール(カーリーケール)の苗は、水が引いてから植えるので、それまで少し待ちます。
この「植え付け穴を水で満たす」作業は、苗の植え方において、重要なポイントの一つです。ケールのように、苗から育てる野菜というのは、ポットに土が少なく、しかもその土が乾いてることが多いです。(余分な水分を減らした方が、輸送しやすいですし、輸送に使うダンボール等も濡れなくて済みます。)
人間で言うと「喉が渇いてる状態」なので、事前に植え付け場所を水で満たしておくと、その後の成長がスムーズになります。植え付け後の苗が、畑の土にしっかり根付くことを「活着した」とか「活着率が良い」といいます。
ケールの苗は繊細です。傷まないように、やさしく扱いましょう。まず、苗の茎を指の間に挟み、ポットごと引っくり返します。
土が崩れないよう慎重に、ケールの苗をそっと取り出します。その後、苗の上下を戻し、穴に植え付けます。
穴と苗の間に隙間があるとうまく育たないので、よけておいた土を戻して、隙間を埋めます。(畝の土と、ポットの土が密着するように。)隙間が埋まったら、根元周辺の土を軽く押さえておきます。その際、苗が傷つかないよう注意します。
ケールの植え付けで余った土は、畝の下へ落としておきます。マルチシートの上に土があると、雨で跳ね返った土が茎や葉に付くことがあります。そうすると、その土が元で病気になるというリスクがあります。
なので、植え付けが終わったマルチシートの上は、なるべくきれいに保つようにしましょう。
ケールを植え付けた後は、水やりをしっかりしておきます。(定植したケールの株を畝に定着させるため。)
水は、葉にかからないよう、株元に与えて下さい。上から水をザーッとかけると、はねた土が葉に付いて、それが元で病気になることがあります。葉自体も、水が直接かかると傷むことがあるので、苗への水やりは株元へするようにして下さい。
最後は、ケールの害虫予防・虫除け対策です。ケールやキャベツ、白菜など、アブラナ科の野菜というのは、虫がつきやすい作物です。なので、畝に防虫ネットを張ります。(支柱を使ってトンネルを作り、その上に虫除けネットをかぶせる。)
防虫ネットを使ったトンネル栽培は、ケールだけでなく、ブロッコリーやカリフラワー、大根など、秋冬栽培の野菜でよく行います。トンネル栽培にしておくと、害虫除け・防寒対策になるので、覚えておくと便利ですよ。トンネルの作り方は、こちらの記事で紹介しています。
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