のらぼう菜の栽培(摘心):収穫時期に向けて摘心します
有機栽培での、のらぼう菜の育て方。のらぼう菜は、11月中旬から追肥を開始して以降、約1ヶ月に1回、追肥をしながら育ててきました。3月頃になると、のらぼう菜の収穫時期になってくるので、その前に摘心をしておきます。
のらぼう菜や、茎ブロッコリーなど、脇芽を収穫する野菜は、摘心すると次々に脇芽が出てきて収穫量が増えます。摘心とは、脇芽の先に付いている蕾を摘むことなので、蕾を摘まれたのらぼう菜は、子孫を残すために脇芽をどんどん出そうとします。なので、脇芽を収穫する野菜は、摘心してあげた方がいいわけです。
のらぼう菜(なばな・菜花)の摘心:収穫時期に向けての栽培管理
のらぼう菜の蕾は、花が咲く前に摘心します。摘心せずに開花すると、のらぼう菜の茎が硬くなって苦みが増します。花が咲くと食味が落ちてしまうので、早めの摘心、収穫を心がけます。
摘心する時、のらぼう菜の茎は斜めに切り落とします。なぜ斜めかというと、断面に雨水がたまらないようにするためです。(切り口に水がたまって湿りがちだと、そこから病気になりやすい)
のらぼう菜の追肥:摘心後は追肥で肥料を補う
摘心をすると、のらぼう菜の脇芽が次々に伸びてくるので、それに備えて栄養を補給しておく必要があります。なので、のらぼう菜の株に追肥をしておきます。
追肥する量は、1ヶ所あたり鶏糞10ccです。鶏糞は、のらぼう菜(なばな・菜花)栽培に必要な栄養をバランスよく含んでいます。追肥の肥料としておすすめです。
追肥の仕方は、マルチの切れ目に移植ゴテを約10cm挿し込んで隙間を広げ、そこに鶏糞を入れます。(11月に行った最初の追肥でマルチを切ってあるので、そこに追肥するとよいです。)
肥料は、適切な量を守って入れるようにしましょう。今回の追肥の場合は、10cc×2ヶ所=20ccです。植え付け後、最初の追肥(11月頃)では1ヶ所20ccですが、冬(1月~2月頃)は肥料の分解速度が遅くなるので、1ヶ所10ccで大丈夫です。
のらぼう菜に限らず、野菜の追肥量というのは、その時々の生育状況や天候、気温などによって多少の増減があります。追肥量を迷ったら、肥料は少なめにしておいた方が良いです。(肥料の量が少なければ、後で増やすことはできますが、いったん土に入れてしまった肥料は回収できないからです。)
家庭菜園だと、たくさん収穫したいので、肥料を多く入れたくなりますが、追肥量を増やすのはオススメできません。追肥量が多いと、害虫の被害を受けやすくなったり、生育不良を起こしたりします。のらぼう菜の味が苦くなったり、「えぐみ」が出ることもあるので、注意しましょう。
あとは、肥料に水をかけて土をかぶせ、防虫ネットを戻します。これで、のらぼう菜(なばな、菜花)の摘心、追肥作業は完了です。
追肥した肥料に水をかけるのは、土の中の微生物のためです。(肥料は濡れていた方が分解しやすい。)あと、追肥の肥料は、必ず土の中に埋めるようにしましょう。肥料が地表に出ていたり、マルチの上に残っていたりすると、肥料の匂いに誘われて、害虫が寄ってきます。
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