人参の栽培:有機肥料で土作り(ニンジンの無農薬・有機栽培)

自家栽培での人参の育て方。今回は栽培の初回なので、人参(ニンジン)の土づくりをします。栽培方法は、人参の種を畑に直まきする「露地栽培」です。

人参の土作り(にんじん栽培の土づくり)

人参の種まきから収穫までのイメージは、夏蒔き人参の場合、種まき時期は6月頃が適期で、収穫時期は9月頃になります。夏蒔き人参の種まき時期が6月なのは、梅雨時で水切れする心配が少ないからです。(人参の種は乾燥に弱く、土が乾いていると発芽率が落ちる。)

人参は、大根やゴボウと同じ「根菜類」なので、種から育てるのが一般的です。土作りとは、人参の栽培区画に堆肥や肥料を入れて耕し、畝を立てる(畝を作る)工程です。人参の栽培区画の大きさは、約60cm×60cmです。

人参の栽培区画

人参を育てる堆肥と肥料(牛糞や油粕などの有機肥料で土作り)

人参の栽培に使う堆肥&肥料は、堆肥が完熟発酵の牛糞堆肥1リットル(容量1リットルのひしゃく1杯分)、肥料は油粕が100ccです。肥料の油粕は、計量カップなどであらかじめ量っておきます。

人参栽培に使う肥料(有機肥料の元肥)

うちの畑の人参は、有機栽培で育てます。なので、堆肥と肥料も、有機堆肥、有機肥料を使います。用意した牛糞堆肥と油粕は、バケツに入れて混ぜた後、区画にまき、土と混ぜます。

人参の区画に肥料をまいて、土と混ぜる

牛糞堆肥は、粘土質の土に混ぜこむと、土壌改良の効果が期待できます。(土をふかふかにしてくれる。)牛の糞を元にした堆肥ですが、完熟発酵させているので、嫌な臭いはほぼ無いです。

人参(ニンジン)の種まき前に入れる肥料(元肥)として働くのが、油粕です。油粕は、大豆や菜種を搾った後のかすで、肥料の成分としては、窒素を多く含みます。(窒素は、野菜の茎や葉の成長に必要。)

人参の畝の作り方(ニンジンの畝立ての仕方)

堆肥と肥料を入れた後は、人参(にんじん)の畝を作ります。畝作りには、移植ゴテとならし板を使います。畝の縁の部分を移植ゴテで押さえ、少し固めるようにすると、崩れにくい畝になります。

人参の畝の作り方
畝の縁
畝の縁は移植ゴテで固める

畝の上の面は、平らにならしておきます。畝の表面が凸凹していると、凹んだところに水がたまって、それが元で病気になることがあります。(たまった水に茎や葉が触れていると、傷みやすい。)

畝の上は平らにならす

凹凸があると、人参の種まきがしにくいということもあるので、なるべく平らにしておきます。

人参の畝の形が整いました

あとは、表面に黒のマルチシートをかぶせ、コーナーの部分をマルチ留めで固定します。畝の周囲は、マルチシートがめくれてしまわないよう、土を寄せておきます。

人参の畝にマルチシートを張る

これで、人参(ニンジン)の土作り、畝作りは完了です。

人参の土作り、完了しました

動画版はこちら

人参の栽培:有機肥料で土作り(ニンジンの無農薬・有機栽培)- YouTube