いちごの育て方:受粉の仕方(筆を使った、いちごの受粉方法)

マルチング栽培でのいちごの育て方。前回は、いちごのまくら作りをしました。(まくら=いちごの実の防汚対策)今回も、いちごの収穫時期を意識した栽培管理です。いちごに受粉をさせます。人の手で受粉させる人工受粉です。

いちご(宝交早生いちご)の受粉の仕方

この宝交早生いちごは、露地栽培(屋外の畑で栽培)しているので、虫とか風の作用で自然に受粉してくれる気もしますが、育てるからには確実に実らせたい。同じ収穫するなら、形も整ったいちごを収穫したいので、自分の手で受粉させてみようと思います。

いちご(宝交早生いちご)の株
いちご(宝交早生いちご)の花
開花から数日経った花
これから咲く蕾

いちごの受粉の仕方(筆を使った受粉方法)

いちごを受粉させる前に、花からちゃんと花粉が出ているかを確認します。花粉はいちごの雄しべから出ているので、黒や紺の布などで雄しべをそっと触ってみます。触って花粉が付けば、いちごの人工受粉ができます。

いちごのおしべとめしべ
おしべから花粉がでているか確認
いちごの花粉

いちごの受粉方法には筆を使います。いちごの花は繊細なので、受粉には毛先の柔らかい筆が適しています。

いちごの受粉に使う筆

受粉の仕方は簡単です。いちごの花の中心を筆で優しくなでて、おしべの花粉をめしべに受粉させる。これだけです。受粉の道具は、ハケやメイクブラシ、綿棒、凡天(耳かきの先についてる綿みたいなの)なども使えます。

いちご(宝交早生いちご)の人工受粉

受粉が成功すれば、形の良いいちごができるはずなので、楽しみに待ちたいと思います。

いちごの受粉作業完了

いちごの受粉作業のついでに、他の栽培管理も行っておきます。1つ目は、古い葉の摘み取りです。いちごの古い葉は、濃い緑色をしているので、いくつか摘んで風通しを良くしておきます。

いちごの新しい葉と古い葉
摘葉して、いちごの株の風通しを良くする

2つ目の管理は、いちごの摘蕾です。放任栽培で、全てのいちごの蕾を残しておいてもいいんですが、蕾が多いと栄養もそれだけ分散してしまいます。なので、小さすぎる蕾はいくつか摘んでおきます。これで、いちごの受粉作業は完了です。

いちご(宝交早生いちご)の花房
摘み取ったいちごの蕾

動画版はこちら

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