無農薬いちごの栽培(いちごの花の受粉作業と、ランナー処理)
マルチング栽培でのいちごの育て方。前回は、いちごの収穫時期のことを考えて、「まくら作り(いちごの防汚対策)」をしました。それから約1ヶ月が経過。今回は、いちごの人工受粉をします。
私が栽培しているいちご(宝交早生いちご)は、畑での露地栽培なので、蜂(ミツバチ)や風に受粉させる自然受粉でも実は付くと思いますが、人工受粉もしておきます。
マンションの上階で、いちごのプランター栽培などしている場合は、人工受粉が結構有効だと思います。まわりをコンクリートに囲まれていると、ミツバチもなかなか来れないですからね。
いちごの受粉方法(宝交早生いちごの人工受粉)
いちごの受粉の仕方ですが、その前に、いちごの花の花粉を確認してみましょう。黒や紺の布を用意し、それでいちごの「おしべ」をそっと触ります。それで花粉が付けば、そのいちごの花は受粉時期になっているということです。
いちごの人工受粉には、筆を使います。いちごのおしべとめしべはデリケートなので、毛先がやわらかいメイクブラシを使うと良いです。(かたい筆だと、いちごの花が傷つくかも。)
受粉のやり方は簡単です。いちごの花の中心を、筆で優しくなでるだけ。これで、おしべの花粉がめしべに付き、いちごが受粉します。いちごは自家受粉するので、花が一つあれば受粉できます。(他の株の花粉がいらない。)
いちごの花粉は、開花から数日間は出ているので、同じ花を3日くらい続けてなでてあげましょう。すると、受粉成功の確率が上がります。
いちごの受粉に使う道具は、筆以外に、綿棒や凡天(耳かきの先についてる綿みたいなの)なども使えます。
いちごのランナーを切る(伸びすぎると、いちごの株が消耗します)
いちごは受粉時期になると、「ランナー」が伸びてきます。(ランナー=いちごのクラウン部分から出てくるツルのような、茎のようなもの。)
いちごのランナーとは、「ほふく茎」とか「走出枝(そうしゅつし)」と言われるものです。このランナーの先が地面に付くと、根が出て土に根付き、いちごの新しい株(子株)ができます。
根付いたいちごの子株を放置していると、そこからまたランナーが出て、いちごの「孫株」ができます。という感じで、いちごはランナーを伸ばして、子孫をどんどん増やしていきます。(市販のいちごの苗は、この仕組みを利用して苗作りをしています。)
家庭菜園のいちご栽培だと、翌年の苗を取りたい場合は、ランナーを残しておくのですが、出てくるランナーを全て残しておくと、いちごの株が消耗してしまいます。なので、収穫時期に出てくるランナーは取ってしまった方がいいです。(いちごの苗取りをせず、実だけ収穫して終了する場合は、ランナーはいらないので、出てきたらすぐ取ります。)
いちごのランナーを切るタイミングは、出てきたらとにかく取る。ランナーの処理の仕方、切り方ですが、それは特にありません。ハサミで切ってもいいですし、根元から手で引き抜いてもOK。ランナーが伸びすぎると、いちごの実に栄養がいかなくなるので、早めに処理しましょう。
以上で、いちごの受粉作業(宝交早生いちごの人工受粉)と、ランナーの処理は完了です。
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