メロンの露地栽培:植え付け(ネットメロンの植え方)- 露地メロンの植え付け時期は4~5月が最適

マルチ栽培でのメロン(露地ネットメロン)の育て方。前回は、区画に肥料を入れ、土作りをしました。メロンを空中栽培(立体栽培)するための支柱も既に設置済みです。

メロンの植え付け(露地ネットメロンの植え付け時期は、4~5月が最適)

メロンの土作りからは、約45日が経過。今回は、メロンの苗を植え付けます。メロンの苗の植え付け時期(露地メロンの植え時期・定植時期)は、4月下旬から5月上旬あたりが適期です。

メロン(露地ネットメロン)は、多湿になると病気が発生しやすくなるので、4月下旬から5月上旬頃に植え付けをして、梅雨が来る前までに株を大きくしておく必要があります。

メロン(露地ネットメロン)の栽培区画
植え付けに使うメロンの苗(露地ネットメロンの苗)

メロンは、ツルを上に伸ばしながら育てる「立体栽培(空中栽培)」にすると、省スペースで栽培することができます。家庭菜園や市民農園などでは、栽培スペースが限られることが多いので、この育て方がおすすめです。(リンク先は、キュウリの立体栽培用ですが、メロンでも、支柱の立て方は同じです。)

地植えでのメロンの苗の植え方(露地ネットメロンの植え付け・定植)

メロン(露地ネットメロン)の苗の植え方ですが、まず、植え付け位置に穴をあけます。

メロンの植え付け位置(露地ネットメロンの定植位置)に穴をあける
穴あけにはマルチカッターを使う
穴の中の土は横によけておく

穴あけには、マルチカッターを使うと便利です。区画の中心に穴をあけたら、メロンの植え付け(定植)準備は完了です。

メロン(露地ネットメロン)の植え付け準備完了

植え付け位置の穴の深さや大きさを確認します。メロン(露地ネットメロン)の苗をポットのまま穴に入れてみましょう。そうすれば、植え付けする穴の深さや大きさが確認しやすいと思います。

メロン(露地ネットメロン)の苗をポットごと穴に入れる

穴の深さは、苗の土の高さと揃えるようにしましょう。穴が深いのはNGです。土の排水性や保水性、通気性などにもよりますが、苗を深く植えてしまうと、根腐れしたり、生育不良になるリスクが高くなります。もし、穴が浅いor深い、大きいor小さい場合は、移植ゴテを使って調整しましょう。

穴の調整には移植ゴテを使う(メロンの植え付け穴を調整する)

植え付け穴の調整が済んだら、水を8分目まで入れます。メロンの苗は、水が引いてから植えるので、それまで少し待ちます。

メロン(露地ネットメロン)の植え付け穴に水を入れる
メロンの苗は、水が引いてから植える

この「植え付け穴を水で満たす」作業は、苗の植え方において、重要なポイントの一つです。メロンのように、苗から育てる野菜というのは、ポットに土が少なく、しかもその土が乾いてることが多いです。(余分な水分を減らした方が、輸送しやすいですし、輸送に使うダンボール等も濡れなくて済みます。)

人間で言うと「喉が渇いてる状態」なので、事前に植え付け場所を水で満たしておくと、その後の成長がスムーズになります。植え付け後の苗が、畑の土にしっかり根付くことを「活着した」とか「活着率が良い」といいます。

メロンの苗は繊細です。植え付けの時に傷まないように、やさしく扱いましょう。まず、苗の茎を指の間に挟み、ポットごと引っくり返します。

メロンの苗をひっくり返す(露地ネットメロンの苗は丁寧に扱う)
ポットの土はなるべくこぼさないようにする

土がなるべく崩れないよう慎重に、メロンの苗をそっと取り出します。その後、苗の上下を戻し、穴に植え付けます。

メロン(露地ネットメロン)の苗をポットから取り出す
メロンの苗を穴に植え付ける

穴と苗の間に隙間があるとうまく育たないので、よけておいた土を戻して、隙間を埋めます。(畝の土と、ポットの土が密着するように。)隙間が埋まったら、根元周辺の土を軽く押さえておきます。その際、苗が傷つかないよう注意します。

土を戻して隙間を埋める
畝の土と苗の土を密着させる

メロン(露地ネットメロン)の植え付けで余った土は、畝の下へ落としておきます。マルチシートの上に土があると、雨で跳ね返った土が茎や葉に付くことがあります。そうすると、その土が元で病気になるというリスクがあります。

メロン(露地ネットメロン)の植え付けで余った土は下へ落とす

なので、植え付けが終わったマルチシートの上は、なるべくきれいに保つようにしましょう。

マルチの上はなるべくキレイに保つ

メロンの横に支柱を立てる(植え付けたばかりのメロンの株を支える)

植え付け直後のメロンの苗はまだ弱いので、横に仮の支柱を立てて支えます。仮の支柱の長さは90cm、支柱の直径は1.1cmです。

メロンの横に立てる支柱(短い支柱でメロンの若い株を支える)

支柱の立て方ですが、根を傷めないよう、植え付け穴の外に差します。

メロンの仮支柱の立て方(メロンの植え付け穴の横に立てる)

支柱の設置後は、メロンの茎に紐を結びます。使う紐は麻紐です。麻紐は「8の字」になるように渡し、茎と支柱を結び付けます。茎側は成長して太くなるので、ゆるめに結んでおきましょう。

メロンの茎を支柱に結ぶ(メロンのつるが折れないよう紐を結ぶ)

メロンの苗を植え付けた後は、水やりをしっかりしておきます。(メロンの株を畝に定着させるため。)

メロンの株元に水やりをする(水やりをして、メロンの活着を促す)

水は、メロンの葉にかからないよう、株元に与えて下さい。上から水をザーッとかけると、はねた土が葉に付いて、それが元で病気になることがあります。葉自体も、水が直接かかると傷むことがあるので、植え付け後の水やりは株元へするようにして下さい。

最後に、雨よけを設置して、園芸ネットをもう1面分張ります。雨よけは、メロンの株を過湿から守るために設置します。(メロンは雨にさらされる機会が多いと、根腐れなどで病気になることが多い。)

雨よけとネットを設置して、メロンの植え付け完了

園芸ネットは、メロンのツルを誘引するためです。ネットは2面張るので、2枚必要です。ネットは緩みがないように張りましょう。誘引ネットがゆるんでいると、風であおられて、メロンの葉が傷みやすくなります。

これでメロンの植え付けは完了です。

動画版はこちら

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