一季成りいちごの栽培:収穫(露地栽培での美味しいイチゴの育て方)

オーガニック栽培でのいちごの育て方。去年の10月上旬に植え付けしたいちご(宝交早生いちご)が、収穫時期になりました。(有機&無農薬で育てた露地栽培のいちごです。)

露地栽培いちごの収穫(一季成りの宝交早生いちごの収穫)

早速収穫したいんですが、その前に、いちごの栽培方法についておさらいします。(昨年9月半ばに行った「いちごの土作り」から、今年の4月中旬に行った「いちごの鳥よけ対策」まで。)

これから収穫するいちご(無農薬で露地栽培の宝交早生いちご)

いちごの栽培の仕方:おさらい(地植えで美味しいイチゴの育て方)

一季成りいちごの土作りと植え付け

いちごの露地栽培は、昨年9月半ばに土作りをしました。秋植えいちごの土づくりの適期は、9月中旬から下旬頃です。栽培に使う堆肥&肥料は、完熟発酵の牛糞堆肥と、鶏糞です。

いちごの畝の作り方
畝を立ててマルチを張る

いちごの苗の植え付けは10月上旬でした。いちごの植え方ですが、苗同士の間隔(株間)は約30cmで、ランナーを畝の内側に向けて植えます。いちごは、植える向きを考慮することによって、栽培&管理がしやすくなるので、苗を植え付ける際は覚えておくとよいです。

いちご(宝交早生いちご)の苗の植え方

一季成りいちごの冬越し準備(露地栽培いちごは休眠中に栄養を蓄える)

10月上旬にいちごの苗を植え付けましたが、年内は植えっぱなしでも大丈夫です。この時期のいちごの栽培管理というと、冬越しの準備をするくらいですね。

いちごの冬越し準備

今シーズンのいちご栽培では、12月初旬に冬越し準備をしました。いちごは、冬越しの休眠中に栄養を蓄え、春からまた元気に成長します。いちごの冬越し準備といっても、区画のマルチシートをはがすだけなので、簡単です。

いちごは冬越し中に栄養を蓄える

冬越し中のいちごは、枯れ葉や蕾などを摘む必要はありますが、基本ほったらかしでOKです。いちごの栽培というと、難しいとか、世話が面倒そうというイメージがあるかもしれませんが、私が育てている「宝交早生」といういちごに関しては、植えっぱなしの放任栽培でも、そこそこちゃんと育ちます。

いちごの冬の管理

一季成りいちごに肥料を追肥(有機栽培いちごの追肥には鶏糞を使用)

いちごの追肥時期は、1月中旬でした。1月はまだ寒くて、いちご自体はまだ冬越しで休眠中ですが、栄養を与える必要があるので、追肥をします。この追肥は、その時すぐというよりも、3月頃、春からの成長に効いてきます。(冬は肥料が分解されるのに、1ヶ月くらいかかる。)

いちごに追肥

追肥の肥料には鶏糞を使います。追肥のやり方は、いちごの株間に溝を掘って、そこに鶏糞を入れます。追肥の肥料を入れるタイミングは、この1回だけです。肥料を入れる回数や量が多いと、いちごが生育不良になったり、害虫が発生したりするので、追肥は適切に行いましょう。

いちごの追肥には、鶏糞を使用

一季成りいちごの冬越し期間終了(宝交早生いちごのマルチ栽培再開)

2月中旬には、いちごのマルチ栽培を再開しました。冬越し中に外しておいたマルチシートを、いちごの区画にかぶせ直します。(マルチ栽培で区画全体を保温し、いちごの成長を促進する。)

いちごのマルチ栽培再開

2月くらいになると、いちごの蕾ができて、花が咲いたりしますが、花を残すのは3月からです。2月末までにできた蕾と花は摘みましょう。(いちごは早くから花を咲かせると、株が消耗してしまう。)寒さで枯れた葉なども摘んでおきます。

いちごの蕾は、2月末まで摘む

一季成りいちごの防汚対策(露地栽培いちごに不織布のまくらを設置)

3月上旬頃には、「いちごの枕」を設置しました。これは、いちごの区画の周りに不織布を敷いて、実が傷むのを防止する対策です。(いちごの実は柔らかいので、土に直接接触すると傷みやすい。)

いちごの枕で汚れを防止

いちご栽培に限らず、家庭菜園では不織布を使うことが多いので、ホームセンターや園芸店で見つけたら買っておくとよいと思います。

一季成りいちごの受粉とランナー摘み(宝交早生いちごの人工受粉とランナー処理)

いちごは4月頃になると、花が咲いてくるので、受粉作業をしました。露地栽培のいちごは、風や虫の仲介で自然と受粉することが多いですが、確実性を高めるため、人工受粉をしておきます。

いちごの受粉

開花時期になると、いちごはランナーという茎のようなものが生えてきます。ランナーを残しておくと、子株や孫株ができて、いちごの株分けができるんですが、実の方に栄養が回らなくなるので、摘むようにします。(家庭菜園のいちご栽培だと、毎年新しい苗を購入することが多いので、基本的にランナーは要りません。)

いちごのランナーは摘む

一季成りいちごの鳥よけ(露地栽培いちごの防鳥対策)

いちごは実が肥大して色づいてくると、様々な動物に狙われます。うちの畑のいちごは鳥に狙われることが多いので、毎年、鳥よけ対策をしています。いちごの区画を不織布で囲っているだけですが、防鳥には一定の効果があります。

いちごの鳥よけ対策

一季成りいちごの収穫(地植えで栽培した美味しいいちごを収穫)

では、収穫です。いちごの収穫時期は実が色づいてきた頃です。完熟いちごの目安は、ヘタの部分を見ましょう。いちごの実全体が赤くなって、ヘタの部分が反り返ってきたら、それが収穫のタイミング。美味しいいちごを収穫しましょう。

いちごの収穫

いちごの収穫時期は、まだ始まったばかり。これから5月末頃まで収穫時期が続くので、色づいてきたいちごから順に収穫していきたいと思います。次の収穫が待ち遠しいです。

色づき途中のいちご
まだ青いいちご

動画版はこちら

一季成りいちごの栽培:収穫(露地栽培での美味しいイチゴの育て方)- YouTube