小玉スイカの栽培:収穫(空中栽培のピノガールすいかが収穫時期になりました。)
マルチング栽培での小玉スイカの育て方。前回は、小玉スイカの受粉の仕方や、空中栽培で着果した実の吊り下げ(ネット設置)について解説しました。それから約1ヶ月が経過。空中栽培してきた小玉スイカ(ピノガールすいか)も、そろそろ食べ頃、採り頃の収穫時期かと思うので、採ってみたいと思います。
収穫前に、小玉スイカ(ピノガールすいか)の栽培方法についておさらいします。(3月中旬に行った「小玉スイカの土作り」から、6月上旬に行った「小玉スイカの受粉」まで。)
小玉スイカの栽培方法:おさらい(ピノガールすいかの育て方)
小玉スイカの土作りと植え付け(肥料の施肥・畝立て&ピノガールすいかの植え方)
小玉スイカは、施肥による土作りを3月中旬頃に行いました。小玉スイカ栽培に使う堆肥・肥料は、牛糞と鶏糞と油粕です。(鶏糞や油粕は、有機栽培の小玉スイカにおすすめの肥料。)
小玉スイカの植え付け時期は、例年、4月終盤から5月上旬になっているので、その3~4週間前に土作りをしておくと良いです。施肥後に土を寝かしておくと、植え付けまでの間に肥料が土に馴染み、苗の定植時にちょうどいい状態になります。
小玉スイカの植え付け時期は、4月終盤頃でした。今シーズン栽培している小玉スイカ(ピノガール)は、比較的新しい品種で、糖度も高め。一番の特徴は、普通の小玉スイカよりも種が小さいこと。なので、種を気にせず食べられます。
小玉スイカは、ナスやトマトに比べると、栽培に手間がかかります。支柱の立て方が結構大がかりですし、子づるや孫づるなどの誘引・整枝・剪定もしなきゃならない。あと、小玉スイカは、受粉させないと着果しないので、確実に収穫するには人工受粉させる必要があります。
正直、初心者向けとは言えない部分はありますが、小玉スイカを育てる機会はなかなか無いので、スイカ好きの方には是非チャレンジしてもらいたいと思います。
小玉スイカの支柱の立て方(ピノガールすいかの空中栽培)
苗の植え付け翌日には、小玉スイカに雨よけのビニールと、支柱を設置しました。小玉スイカは雨よけ栽培にして、過湿を防ぐようにします。(水が多いと、カビや病気にかかりやすくなる。)
小玉スイカの支柱の立て方は、合掌式です。空中栽培でネットを張り、小玉スイカの子づるを上に誘引していきます。(家庭菜園の小玉スイカ栽培では、スペースを有効活用するため、空中栽培にすることが多い。)
雨よけ栽培のビニールと、小玉スイカの支柱設置は、できれば苗の植え付け後すぐに行った方がいいです。雨よけは、雨が降る前にやっておきたいですし、空中栽培の支柱も、設置に少し手間がかかるので、早めにやっておく方がよいです。
小玉スイカの摘心(親づるを摘心して、子づるを発生させる)
5月上旬頃には、小玉スイカの親づるを摘心しました。小玉スイカは親づるよりも、子づるの方に花が多いので、摘心をして子づる(わき芽)の発生を促します。(子づるからは、さらに「孫づる」が出ますが、つるが多すぎると管理しきれないので、孫づるは摘みます。)
小玉スイカの子づるは、摘心後に5~6本くらい出ます。そのうち、太くて勢いのある4本を残し、空中栽培のネットへ誘引します。
小玉スイカの追肥(ピノガールすいかに肥料を補う)
摘心から約2週間が経過。小玉スイカは、5月下旬頃に追肥をしました。小玉スイカの植え付けが4月終盤だったので、この時点で定植から約1ヶ月経過しています。
小玉スイカの追肥に使う肥料は鶏糞です。追肥の仕方は、小玉スイカの株元の土に少し隙間をあけ、そこに肥料を入れます。追肥の注意点は、肥料を入れ過ぎないこと。肥料過多だと、小玉スイカが生育不良になったり、病害虫が付きやすくなったりするので、適量を守りましょう。
小玉スイカの受粉と実の吊るし方(ピノガールすいかの人工受粉と、着果後の吊るし方)
小玉スイカは子づるが伸びてくると、雄花と雌花が次々と咲きます。小玉スイカの実を確実に着果させるには、人工受粉が有効なので、開花したら受粉させます。小玉スイカの受粉は、雌花が開花した当日、午前10時までに行うと着果成功率が上がります。
受粉が成功して、小玉スイカの実が大きくなってきたら、ネットをハンモック型に仕立てて、実を支えます。空中栽培の小玉スイカは、実が宙に浮いた状態なので、支えが無いとツルに負荷がかかります。実の重みでツルが折れることもあるため、ネットでしっかり支えます。
実がつくと、栄養もたくさん必要になるので、6月中旬頃に2回目の追肥をしました。
小玉スイカの収穫(ピノガールすいかが食べ頃。収穫時期です)
受粉から約40日。6月頭に人工受粉した小玉スイカが収穫時期になりました。小玉スイカの収穫時期の見分け方(収穫の目安)は、積算温度で判断するのが確実です。(積算温度=その日の平均気温を受粉日からずっと足していくこと。小玉スイカの場合は850~900℃。)
今回収穫する小玉スイカの積算温度は、約864℃。収穫目安の範囲内(850~900℃)の小玉スイカなので、食べ頃になっていると思います。収穫はツルをカットして、丸ごと採ります。
今回の収穫は、小玉スイカ1個だけでしたが、成長中の実がまだ4つほど残っているので、そちらも収穫時期になったら採りたいと思います。
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