さつまいもの栽培:立体栽培(空中栽培)- さつまいもの栽培方法(栽培管理)

土耕栽培でのサツマイモの育て方。前回は、さつまいも(甘藷・サツマイモ)の苗の植え付けを行いました。それから約35日が経過。今回は、さつまいもの栽培管理について。

さつまいもの立体栽培(空中栽培):サツマイモの栽培管理について

さつまいも(甘藷・サツマイモ)は、植え付け時期から1ヶ月くらい経つと、ツルが伸びてきて、畝からはみ出すくらいに成長してきます。

栽培スペースに余裕があれば、放任栽培でもいいのですが、家庭菜園や貸農園でのサツマイモ栽培だと、場所が限られるので、支柱を立てて、立体栽培(空中栽培)にしていきます。(さつまいものツルを水平方向に広げていくのは難しいので、立体栽培にして、ツルを上に伸ばしていく。)

サツマイモの栽培区画(立体栽培用の支柱を立てる)

さつまいもの立体栽培(空中栽培):支柱を立てて、サツマイモのツルを上に誘引する

さつまいも(甘藷・サツマイモ)の立体栽培は、支柱を立てて行います。空中栽培とか、垂直栽培ともいわれる栽培方法で、さつまいものつる(芋づる)を支柱に誘引しながら伸ばしていきます。

支柱のサイズ(支柱の長さ)は、直径1.6cm、長さ150cmのものが4本。直径2cm、長さ90cmの支柱が1本。さつまいもの立体栽培では、計5本の支柱を使います。

さつまいもの立体栽培で使う支柱
長さ150cmの支柱
長さ90cmの支柱

さつまいもの立体栽培では、いろいろな仕立て方が考えられますが、今シーズンのサツマイモ栽培では「合掌式」を採用してみようと思います。

さつまいもの立体栽培で採用する支柱の立て方(合掌式)

合掌式だと、さつまいものツルの重みがかかっても、つぶれないくらい頑丈で耐久性も高いので、立体栽培には適していると思います。(合掌式の支柱の立て方は、キュウリや小玉スイカの栽培でも経験済みです。)

150cmの支柱を立てる位置は、さつまいもの栽培区画の四隅です。

さつまいもの立体栽培での支柱の設置場所

立て方は、まず支柱(長さ150cm)を手で持ち、土の中に押し込みます。土の中に30cm分くらいの支柱が入ればOKです。土が固くて入らない場合は、とりあえず支柱が止まるところまで押し込みましょう。

さつまいもの立体栽培の支柱の立て方

土が固くて、支柱が30cmも入らなかった場合は、ハンマーを使います。ハンマーを使い、支柱が止まったところからさらに10cm打ち込みましょう。

支柱の先
支柱をハンマーで打ち込む

支柱を打ち込む際の注意点としては、あまり深くまで打ち込まないこと。支柱を深く打ち込むと、さつまいもの栽培終了後、片付けをする時に抜けなくなります。

これで150cmの支柱が4本立ちました。この4本の支柱が、さつまいも立体栽培のベースになります。

さつまいも立体栽培用の支柱が立ちました

支柱の上部には、90cmの支柱を横に渡してください。(支柱の上部は、支えがないと不安定になるので、90cmの支柱を渡して支えにします。)

支柱の上部には、90cmの支柱を渡す

支柱が交差している部分は、麻紐でしっかり結んでおきます。決まった結び方は無いので、自己流でOKです。とにかく動かないように、ガッチリ結んでおきましょう。

支柱の交差部分
さつまいもの立体栽培での支柱の組み方

さつまいもの立体栽培は最初が肝心です。サツマイモのつるが伸びて、葉が茂ってくると、支柱への負荷も大きくなります。強風や長雨にさらされても倒れないよう、支柱をしっかり立てておきましょう。

支柱を立てたら、さつまいもの芋づるを支柱に誘引します。さつまいもは地面を這う(地這い:じばい)作物で、自力で支柱に絡みつくことはできません。ツルを支柱に誘引する場合は、麻紐などを使って、ツルと支柱を結びつける必要があります。

さつまいもの芋づるを支柱に誘引する

さつまいもの芋づるが伸びて長くなってきたら、横に渡した支柱に引っかけていきます。これで、さつまいもの立体栽培の支柱設置は完了です。

芋づるが伸びてきたら、横の支柱に引っかける
さつまいもの立体栽培の支柱設置完了

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