ナスや生姜、枝豆などの栽培:有機肥料で土作り(牛糞堆肥や鶏糞、油かすを使用)
無農薬栽培でのナス、生姜、枝豆などの育て方。前回は、土に苦土石灰を混ぜて、土の酸度を調整しました。それから約1週間が経過。今回は、ナスや生姜、枝豆などを栽培するための肥料を施します。
ナスも、生姜も、枝豆も、全て無農薬の有機栽培で育てるので、肥料も有機肥料を使用します。(有機肥料=牛糞堆肥と鶏糞と油かすです。)
ナスや生姜などの区画に肥料を入れる(牛糞、鶏糞、油かすを使った土作り)
畝Aでは、ナスと生姜とピーマンを栽培します。この畝に必要な肥料は、完熟発酵の牛糞堆肥が2リットル、鶏糞が100cc、油かすが100ccです。(肥料のはかり方は後述します。)
畝Bでは、枝豆とトマトを栽培します。畝Bに必要な肥料は、完熟発酵の牛糞堆肥が1リットルと、鶏糞が50ccです。肥料が必要なのはトマトだけなので、トマトの区画の方にだけ肥料をまきます。(畝は、約60cm×120cmの大きさなので、真ん中で仕切って、半分の60cm×60cmの方にだけ肥料をまく。)
枝豆の栽培では、基本的に肥料は使いません。なぜかというと、枝豆は根に付く「根粒菌」という菌が栄養を供給してくれるので、肥料がいらないんです。(たくさんの枝豆を収穫しようと思って、肥料を与えてしまうと、実が付きにくくなる。)
牛糞や鶏糞のはかり方は、容量が分かる容器なら何でも大丈夫です。使用量が多い牛糞堆肥は、ひしゃく(容量1リットルのものが使いやすい)を使用。鶏糞と油かすは、料理用の計量カップを使うと便利です。
牛糞堆肥や鶏糞、油かすなどの使い方、成分などについてですが、牛糞は、肥料というより堆肥としての使い方がメインです。粘土質の土に牛糞堆肥を混ぜると、土壌改良の効果が期待できます。(土をふかふかにしてくれる。)牛の糞を元にした堆肥ですが、完熟発酵させているので、嫌な臭いはほぼ無いです。
ナスや生姜の元肥(植え付け前に入れる肥料)として働くのが、油かすと鶏糞です。油粕とは、大豆や菜種を搾った後のかすで、肥料の成分としては、窒素を多く含みます。(窒素は、野菜の茎や葉の成長に必要。)
鶏糞は、鶏の糞を乾燥、発酵させた有機肥料で、私は粒状の鶏糞を使っています。肥料の成分としては、窒素、リン酸、カリウムなどをバランスよく含んでいます。使い方としては、今回のように元肥はもちろん、追肥の肥料としてもよく使います。
牛糞や鶏糞、油かすなどの肥料は、バケツに入れて軽く混ぜた後、畝にまきます。肥料と土を混ぜ合わせる作業は、鍬(くわ)やシャベルを使います。
ナス、生姜、枝豆などの畝の作り方(無農薬、有機野菜のマルチ栽培)
鶏糞や油かすなどを区画に混ぜ込んだら、畝を立てます。畝の作り方は、約60cm×120cmの区画に土を盛り、畝の形にします。ならし板で畝の周りを囲って、そこに土を入れると、形が作りやすいです。
ならし板で形を整える場合、横は板を押し付けて固め、上は平らにならすようにします。
その後、黒マルチをかぶせ、周囲をマルチ留めで固定します。
最後に、マルチの裾の部分に土をかぶせます。(移植ゴテを使うと便利。)
これで、牛糞や鶏糞などを使った土作りと、生姜や枝豆などの畝立ては完了です。
生姜栽培の追加情報(ショウガの育て方についての関連情報)
生姜を植える時、肥料は何がいいですか?(ショウガ栽培に必要な肥料)
生姜栽培では、土作りの際に元肥として、牛糞堆肥と鶏糞と油かすを使います。生姜は、植え付けから1ヶ月ほど経つと、追肥が必要になります。その追肥に使う肥料は、鶏糞です。(有機肥料の発酵鶏糞)鶏糞は、生姜の生育に必要な栄養をバランスよく含んでいます。有機栽培のショウガにオススメです。
生姜の植え付け時期はいつですか?(ショウガの定植適期)
生姜の植え付けは、5月上旬頃に行います。生姜は春夏野菜として栽培するので、植え付け時期はトマトやナスと同じ頃です。5月に植え付けると、収穫時期は10月頃になります。生姜は年中流通しているので、季節感を感じにくいですが、旬は秋です。
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