いちご(宝交早生)の育て方:越冬準備(露地栽培のいちごのマルチをはがす)
露地栽培でのいちごの育て方。前回の栽培管理では、いちごの苗の植え付けを行いました。今年も家庭菜園向きの宝交早生いちごを育てています。今回は、いちごの冬の管理について。冬越し準備をしたいと思います。
いちごの植え付けをしたのは、10月中旬でした。今年も、4株の宝交早生いちごを植えました。(宝交早生=ほうこうわせ)
露地栽培のいちごは、冬越ししている間に、冬の寒さに一定期間さらします。寒さにあたると、いちごは休眠状態に入って養分を蓄え、春になるとまた元気に成長するようになります。(いちごの冬越し中の休眠=春に花が咲いて、実が付くのに必要な期間。)
いちごを冬越しで休眠させるためには、より寒い環境に置く必要があります。なので、いちごの区画にあるマルチを外してしまいます。(マルチのビニールを外すと、寒さで地温が下がるので、いちごも休眠に入りやすい。)
露地栽培しているいちごを、冬の厳しい寒さにさらすのは、少しかわいそうな気もしますが、これも春からの成長&美味しいいちごを収穫するためです。
もし、この時期にいちごの花が咲いていたら、今はまだ早い(咲く段階ではない)ので、摘み取ります。いちごの花を残すのは、3月からです。
マルチの穴が開いてるところは、いちごの根元になるので、傷がつかないよう慎重にはがします。
はがしたマルチは、いちごの冬越しが明けた時にまた使うので、丸めてまとめておきます。
これでいちごの冬越し準備は完了です。次の冬の管理は、年明け1月のいちごの追肥です。それまでは、枯れ葉や蕾、花を摘みながら、いちごの株を維持・管理していきます。
枯葉は、残しておくと病気の元になるので摘みます。いちごの蕾と花は、つけておくと株の方に栄養が回らないので、冬の間は摘みます。蕾&花を残すのは、3月になってからです。
露地栽培のいちごの追加情報(イチゴの育て方についての関連情報)
露地栽培のいちごの土作りについて教えてください(いちごの土の作り方について)
露地栽培のオーガニックで育てるイチゴの場合は、元肥に完熟牛糞堆肥と、発酵鶏糞を使用します。牛糞堆肥を入れるのは、土壌改良が目的です。(団粒構造のある土を作り、水はけと通気性の良さを確保する。)鶏糞は、いちごの生育に必要な窒素やリン、カリウムをバランスよく含んでいるので入れています。
いちごの土作りは、植え付けの2~3週間前に行っておくとよいです。(施肥後の土を2~3週間寝かしておくと、その間に土と肥料が馴染むから。)いちごは水はけの良い土を好むので、畝10cmくらいの高さで作っておきます。
いちごは自家受粉できますか?
はい。いちごは自家受粉で実をつけることができます。自家受粉とは、自分が咲かせた花の花粉で受粉し、実をつけることができる性質のことです。
いちごの人工受粉のやり方を教えてください(イチゴの受粉の仕方)
いちごは自家受粉可能な作物なので、自然任せでも実ができますが、人工授粉しておくとより確実です。いちごの人工受粉には、毛先の柔らかいブラシを使います。受粉の仕方は簡単。イチゴの花の中心を、ブラシでそっとなでるだけです。開花から時間が経つと受粉しにくくなるので、なるべく早めに受粉させましょう。
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