きゅうりの栽培方法:脇芽の摘心(キュウリの芽かき・子づるの摘心)- VR夏すずみキュウリの育て方(初心者向け)

露地栽培でのきゅうりの育て方。前回は、きゅうりの植え方(VR夏すずみキュウリの植え付け・定植の仕方)について解説しました。それから約2週間が経過。今回は、きゅうりの芽かき(整枝・子づるの摘心)をします。

きゅうり(胡瓜)の芽かき(VR夏すずみキュウリの栽培管理・摘心について)

きゅうり(胡瓜)の芽かきは、子づるの摘心とか、脇芽取り、脇芽摘みともいいますが、やることは同じです。きゅうりの株は、成長とともに脇芽(子づる)が発生して伸びてくるので、それらを摘心・整枝して枝の生え方をコントロールします。それがキュウリの芽かき・摘心の目的です。

きゅうりは摘心や芽かきをしない「放任栽培」でも実はつきますが、摘心をしないと、栄養が分散してキュウリの実が大きくならないとか、葉が密集して風通しが悪くなるなど、きゅうりの株にとって不都合なことが発生しやすくなります。

そうなると、きゅうりの株が消耗してしまって、病気になったり、栽培が早く終わってしまうことになるので、それを防ぐためにも摘心・芽かきは必要な作業になります。

4月下旬に植え付けたキュウリ(品種:VR夏すずみきゅうり)

VR夏すずみキュウリの摘心の仕方(きゅうりの子づるの摘心・芽の摘み方)

きゅうりの脇芽(子づる)は、下から数えて6~7節目までは摘心で摘みます。摘心の仕方を図解すると、イラストのような感じになります。きゅうりの場合は、7節目まで摘心して、8節目以降の脇芽(子づる)を伸ばして育てていきます。

きゅうりの摘心の仕方を図解したイラスト(夏すずみきゅうりの摘心方法を図解)

なぜ、下の方の脇芽(子づる)を摘心するのか?きゅうりは、低い位置の節から脇芽を伸ばすと、根元に湿気がこもりますし、雨で跳ねた土が葉についてしまいます。湿気や土は、きゅうりが病気にかかる原因なので、それを防ぐため脇芽を摘心するというわけです。(きゅうりの脇芽を摘心する目的=根元の風通しの改善と、土が原因の病気を防ぐため。)

きゅうりの実際の摘心位置

きゅうりの初期の脇芽を摘心するもう一つの目的は、株を大きく育てるためです。きゅうりは、中心の主茎(親づる)が十分成長しないうちに脇芽を伸ばしてしまうと、脇芽に栄養が分散して、親づるが伸びにくくなります。

きゅうりは、株が若い時に脇芽を増やしたり、実を大きくすると、株が消耗してしまって、収穫量が少なくなることがあります。それを防ぐためにも、下の節の摘心はしておいた方がいいです。

きゅうりの脇芽(子づる)の摘心の仕方は簡単です。脇芽にやさしく指を添えて、脇芽の根元から折り取るようにします。伸びて太くなった脇芽の摘心には、ハサミを使います。(太い脇芽の摘心の仕方=清潔なハサミでカットする。)

きゅうりの摘心の仕方(VR夏すずみきゅうりの摘心方法)

もし、きゅうりの下の節(1~7番目の節)で、実がついていたら、収穫して取り除いておきます。きゅうりの株にかかる負担を減らすためです。(栽培初期にキュウリの実をつけると、実の成長に栄養を取られて、株に負荷がかかる。)充実したキュウリの実を収穫するのは、8節目以降にしましょう。

下の節についたきゅうりの実(摘心中に見つけたら摘んでおく)

これで、きゅうりの脇芽の摘心(VR夏すずみきゅうりの芽かき作業・摘心の仕方)は完了です。

脇芽の摘心が済んだきゅうりの株(夏すずみきゅうりの摘心完了)

動画版はこちら

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