種まき&トンネルを作る(畑の作り方:冬編)
イチから始める畑の作り方。前回は、土の作り方や、畝の立て方など、畑作りのベースとなる部分を行いました。今回は、作った畑に種まきをします。畑の作り方(冬編)ということで、冬特有の園芸資材(不織布や保温ビニール)を使います。
種をまくのは、ほうれん草、ベビーリーフ系、ミニチンゲン菜、小松菜、スナップエンドウの5種類です。
畑の作り方(冬編)の特徴として、「栽培できる野菜が少ない」ことが挙げられます。冬は、野菜の成長がかなりゆっくりなので、ほうれん草や小松菜など、葉物野菜くらいしか選択肢がありません。(本格的に寒くなる前の秋頃なら、大根や白菜、キャベツも育てられます。)
種のまき方(冬の畑の作り方:その1)
マルチの穴があいているところを指で軽く押し、土を凹ませます。
種は、1つの穴に3~4粒まきます。種同士がなるべく重ならないようにすると良いです。
なので、土を凹ませる時は、「マルチの穴のサイズに合ってて、底が平らなもの」があると良いかも。
(指で土を凹ませると、すり鉢状に凹んでしまいがちなので。)
スナップエンドウは株が大きめになって間隔が必要なので、穴あけ器(マルチカッター)でマルチを切り、4ヶ所に種まきをします。
種をまいたら、上からバーミキュライトの粉を軽くかぶせます。(かけすぎすると発芽しにくくなるので、種を軽く覆うくらいにします。)
人によっては、バーミキュライトの代わりに「もみ殻」を使うこともあるそうです。
畝に不織布をかぶせる(冬の畑の作り方:その2)
冬の畑の作り方、特徴の2つ目が、「不織布の活用」です。冬は寒いので、種まきが終わった畝を不織布で覆います。目的は、主に保温です。不織布で覆うことで地温を保ち、種の発芽を促します。あと、乾燥しがちな冬の空気から種を守る、という目的もあります。
不織布のかけ方のコツは、ゆるめにかぶせること。ピッタリかぶせてしまうと、芽が上に伸びにくく、成長の妨げになってしまいます。
かけた不織布は、畝の「マルチ留め」を引き抜き、刺し直して固定します。
その後、ジョウロを使い、不織布の上から水をたっぷりかけます。
トンネルを作る(冬の畑の作り方:その3)
冬季ならではの畑の作り方、3つ目の特徴は、「園芸用ビニールの使用」です。これも、不織布と同じく、目的は保温です。畝の上に、トンネル状になるようにかぶせて、「トンネル栽培」をします。不織布と合わせて使うことで、保温力がさらにアップします。
ビニールトンネルの作り方は、まず、ダンポールというトンネル用の支柱を、土に刺して固定します。ダンポールとは、曲がる支柱のことで、手で曲げやすいよう、しなやかな素材でできています。
1つの畝に対して、3本のダンポールを使います。
トンネル支柱の刺し方は、畝の外から内に向かって斜めに刺すようにします。
土の中、しかも20~30cmの深さまで刺す必要があるので、ちょっと力が要ります。
保温ビニールは、まず2つ折りにして、「わ」(折り目の部分)のところを結びます。
結び目には、UピンというUの字型のピンを引っかけておきます。(ピンをビニールに刺さないよう注意)
その後、トンネル支柱の上に、保温ビニールをかぶせます。(ビニールの中心が畝の中心になるようにかぶせる)
ビニールをかぶせたら、Uピンを畝の両端に刺して固定します。
トンネルの上は、洗濯ばさみで挟んでおきます。(ビニールがズレるのを防ぐ)
トンネル側面のビニールは、トンネルパッカーという道具を支柱にはめ込み、固定します。(はめ込むのに少し力が要ります)
トンネル両端の余っているビニールは、軽く縛ってまとめておきます。
最後、側面の裾の部分で余っているビニールは、くるっとまとめて畝の方へ入れ込んでおきます。
これで作業終了。畝3つ分のビニールトンネルが完成しました。冬の畑の作り方で、一番のポイントはやはり「保温」ですね。特に、種から育てる野菜の場合は、保温しておかないと発芽率が悪くなってしまいます。不織布や園芸用ビニールを上手に利用して、地温を確保するようにしましょう。
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