里芋の栽培:追肥と土寄せ(さといもに鶏糞を追肥)- 里芋のマルチ栽培
露地栽培での里芋の育て方。前回は、里芋(さといも)の種芋の植え方を解説しました。それから約4週間が経過。今回は、里芋の追肥と土寄せを行います。
里芋(サトイモ)の追肥の時期は、本葉が3~4枚出た頃です。(里芋は、「肥料食い」の作物で、成長中は定期的な追肥が必要になります。)
追肥後は土寄せも行っておきます。土寄せとは、里芋の株の根元に土を盛ることです。里芋は、植え付けた種芋よりも上にイモができるので、土寄せしておかないと、里芋が土の上に出てきてしまいます。(土の上に出た里芋は、緑化して食味が悪くなる。)
土寄せは、里芋栽培において重要な作業の一つですが、マルチ栽培の場合は、無理に土寄せしなくてもよいです。
里芋の追肥(マルチ栽培のサトイモに鶏糞を追肥)
里芋(サトイモ)の追肥のやり方ですが、株元から約20cm離れたところに2ヶ所入れます。追肥の肥料が里芋の根に直接かかると、根が肥料焼けしてしまうので、20cm程度は離すようにします。
マルチ栽培の里芋の場合は、追肥箇所はマルチシートの下になります。そのままだと肥料を入れられないので、追肥しやすいよう、マルチシートを切っておきましょう。
追肥する量は、1ヶ所あたり鶏糞20ccです。鶏糞は、里芋栽培に必要な栄養をバランスよく含んでいます。追肥の肥料としておすすめです。
追肥のやり方は、切れ目に移植ゴテを約10cm挿し込んで隙間を広げ、そこに鶏糞を入れます。(1ヶ所あたり20ccの鶏糞を追肥するので、2ヶ所分で計40ccの鶏糞が必要です。)
追肥の肥料は、適切な量を守って入れるようにしましょう。(今回の里芋の追肥の場合は、20cc×2ヶ所=40cc)追肥量が多いと、害虫の被害を受けやすくなったり、生育不良を起こしたりします。葉ばかり茂って、里芋が肥大しないとか、収穫した里芋の食味が落ちたりすることもあるので、注意しましょう。
追肥後は、肥料に水をかけ、土をかぶせておきます。これで里芋の追肥は完了です。
追肥した肥料に水をかけるのは、土の中の微生物のためです。(肥料は濡れていた方が分解しやすい。)あと、追肥の肥料は、必ず土の中に埋めるようにしましょう。肥料が地表に出ていたり、マルチの上に残っていたりすると、肥料の匂いに誘われて、害虫が寄ってきます。
里芋の土寄せ(サトイモの土寄せのやり方)
最後は、里芋の土寄せです。サトイモの栽培では、追肥と土寄せは同じタイミングで行います。土寄せのやり方は簡単です。里芋の株の周囲が、5cm分くらい高くなるように土を盛るだけ。
マルチ栽培だと、マルチシートをめくって土寄せすることになりますが、めくれる範囲内で土寄せして下さい。面倒なら土寄せしなくてもいいです。マルチ栽培だと、里芋が地表に出てきて緑化するリスクも少ないので。(マルチを無理にめくって、里芋の葉茎が傷付くくらいなら、土寄せしない方がマシです。)
土寄せのメリットとしては、里芋の株の根張りが良くなり、「いも」の肥大が促進されます。里芋栽培で土寄せは重要ですが、マルチ栽培の場合は状況に応じて、臨機応変に対応してください。
土寄せは、里芋の根元に土を盛るので、雑草が生えにくくなるというメリットもあります。ここまでできれば、里芋の追肥と土寄せは完了です。(里芋の追肥と土寄せは、これ以降も、月に1回の頻度で行います。)
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