オクラの密植栽培:収穫(種から育てた丸オクラが収穫時期です)
有機栽培でのオクラの育て方。前回は、オクラ(丸オクラ、島オクラ)の追肥の仕方を解説しました。それから約1ヶ月が経過。種から育ててきたオクラも、そろそろ収穫時期に達したものが出てきたので、採りたいと思います。
収穫前に、オクラ(丸オクラ、島オクラ)の栽培方法についておさらいします。(5月下旬に行った「オクラの土作り」から、6月下旬に行った「オクラの追肥」まで。)
オクラの密植栽培:おさらい(丸オクラの栽培方法)
オクラの土づくりと種まき(種から育てる丸オクラ)
オクラ(丸オクラ)は、5月下旬頃に施肥と土作りを行いました。オクラ栽培に使う堆肥・肥料は、牛糞と油粕です。(油かすは、有機栽培のオクラにおすすめの肥料。)
オクラは暑い地域原産の野菜(オクラはアフリカあたりが原産地)なので、5月下旬くらいから土作りをしても間に合います。(オクラの発芽適温は25~30℃、生育適温は20~30℃です。)15℃以下だと発芽しないことがあるので、涼しい地域の場合は、6月に入ってからの栽培でもいいと思います。
オクラ(丸オクラ、島オクラ)の種まき時期は、土作りの2日後でした。オクラは種から育てるので、土づくりと種まきの間隔は短くても大丈夫です。同じオクラでも、苗から育てる場合は、土作りと植え付けの間隔は3週間くらいあけた方がいいかもしれません。(根が生えている苗は、肥料が土になじんでから植え付けした方がいい。)
オクラの種の蒔き方は、「点まき」です。密植栽培で育てるので、多めに5粒まきます。オクラは嫌光性種子で、種に光があたると発芽率が下がってしまうので、種まきの深さは約1cmです。
オクラの間引きと土寄せ(密植栽培でオクラの実が硬くなるのを防ぐ)
間引きと土寄せは、6月初旬でした。オクラは密植栽培で育てていくので、間引きはほとんどしません。密植栽培だと、1穴に4本残す「4本仕立て」か、3本残す「3本仕立て」にすることが多いです。(オクラの密植栽培=密に育てることで、オクラの成長を遅らせ、実が硬くなるのを防ぐ栽培方法。)
成長初期のオクラは、茎がまだ細く、強風で倒れることがあります。間引き後は、オクラの株元に土寄せをして、倒伏を防止します。(土寄せ=根元に土を盛ること。)
オクラの追肥(夏に向けて、オクラに肥料を補給)
オクラの追肥は、6月終盤に行いました。夏になると、オクラの生育が旺盛になるので、このタイミングで肥料を追肥しておきます。(オクラは「肥料食い」と言われるほど、求肥力が強い。)
オクラの追肥に使う肥料は鶏糞です。追肥の仕方は、オクラの株間に隙間をあけ、そこに肥料の鶏糞を入れます。(オクラは4穴あけて種まきしているので、追肥箇所は4ヶ所です。)
オクラの収穫(オクラは収穫時に剪定も行う)
オクラの収穫は、食べ頃のものから順に採っていきます。収穫サイズの目安は、オクラの長さが10cm程度になった頃。収穫方法は、オクラの実の付け根でカットすればOKです。
オクラは、実のなり方が分かりやすくて、茎と葉っぱの間にサヤがつきます。実の下には葉っぱが必ずついているので、実の収穫時にこの葉も一緒に取ってしまいます。
こうやって、葉を剪定しながら収穫していくと、オクラの株元の風通しが良くなって、病害虫の予防になります。オクラの収穫を続けていくと、株の下の方の葉が無くなってスカスカになってきますが、大丈夫です。その分、上方の必要な部分に、栄養と水分がしっかり行くようになり、成長が促進されます。
収穫時期に達したオクラ(丸オクラ、島オクラ)の栽培管理は、定期的に追肥しつつ、収穫を続けていく、という感じになります。肥料を追肥する場所は、最初の追肥場所と同じ、株間に4ヶ所です。約3~4週間おきに、1ヶ所あたり鶏糞約20ccを追肥します。(追肥の場所や肥料の量は、一応の目安です。追肥に関しては、オクラの成長具合を見ながら、というのが基本になります。)
管理をマメにできる方なら、2週間おきに、1ヶ所あたり鶏糞約10ccという頻度でもよいです。追肥間隔を短くする分、一回の肥料の量を少なくするというイメージです。オクラは肥料食いで、求肥力が強いので、少なめの肥料でこまめに追肥した方がいいかもしれません。(肥料切れになるリスクが減らせる。)
オクラの収穫時期は10月上旬頃まで続きます。オクラは基本的に成長力が旺盛なので、上手に育てれば、たくさん収穫できると思います。今年は何本のオクラが収穫できるでしょうか?楽しみです。
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