ミニトマトの栽培(苗の植え付け)
露地栽培でのミニトマト(プチトマト)の育て方。前回は、土作りをして、区画に肥料を入れ、畝を立てました。そこから約1ヶ月が経過。今回は、ミニトマト(プチトマト)の苗を植え付けます。
ミニトマトは、アイコやキャロルロゼなど、家庭菜園で栽培できるものがたくさんありますが、品種が違っても、育て方はだいたい共通しています。なので、今回の苗の植え方をマスターしておけば、品種が変わっても対応できると思います。(ミニトマトの栽培区画の大きさは約60cm×60cm。)
苗から育てるミニトマト(プチトマト)は、苗を植える時期がだいたい4月終盤から5月上旬あたりになります。これは春夏野菜全般に共通していて、「苗の春夏野菜は、植え付け時期がゴールデンウイーク頃」と覚えておくと良いと思います。(今シーズン栽培するミニトマトの品種は、「キャロルロゼ」です。)
ミニトマト(プチトマト)の土作りをしたのは、3月下旬でした。
ミニトマト(プチトマト)の植え方(苗の植え付け)
まず、苗の植え付け位置に穴をあけます。(マルチカッターを使う。)
植え付け位置の穴の深さや大きさを確認します。(プチトマトの苗を、ポットのまま穴に入れてみましょう。そうすれば、穴の深さや大きさが確認しやすいと思います。)もし、穴が浅かったり、小さかったりする場合は、移植ゴテを使って調整します。
植え付け穴の調整が済んだら、水を8分目まで入れます。ミニトマト(プチトマト)の苗は、水が引いてから植えるので、それまで少し待ちます。
この「植え付け穴を水で満たす」作業は、苗の植え方において、重要なポイントの一つです。ミニトマトに限らず、苗から育てる野菜は、ポットに土が少なく、しかもその土が乾いてることが多いです。
人間で言うと「喉が渇いてる状態」なので、事前に植え付け場所を水で満たしておくと、その後の成長がスムーズになります。植え付け後の苗が、畑の土にしっかり根付くことを「活着した」とか「活着率が良い」といいます。
野菜の苗は繊細です。ミニトマト(プチトマト)の苗は、傷まないように、やさしく扱いましょう。まず、茎を指の間に挟み、ポットごと引っくり返します。
土が崩れないようにポットを返し、プチトマトの苗をそっと取り出します。その後、苗の上下を戻し、穴に植え付けます。
穴と苗の間に隙間があるとうまく育たないので、よけておいた土を戻して、隙間を埋めます。(畝の土と、ポットの土が密着するように。)隙間が埋まったら、根元周辺の土を軽く押さえておきます。その際、苗が傷つかないよう注意します。
ポットの土と畑の土の間に隙間があると、根が畑の土の方へ伸びにくい(根の先に空間があると、根はそれ以上伸びていかない。)ので、苗が活着しにくくなります。ミニトマト(プチトマト)は実を収穫する野菜です。こういう「実物(みもの)野菜」は、活着が悪いと収穫量が少なくなる可能性もあるので、土はしっかり密着させましょう。
植え付けで余った土は、畝の下へ落としておきます。(マルチの上に土があると、雨で跳ね返った土が野菜に付き、それが元で病気になることがあるため。)
ミニトマト(プチトマト)の支柱の立て方(仮の支柱を立てる)
ミニトマトの苗は、植え付け後しばらくはまだ弱いので、横に仮の支柱を立てて支えます。仮の支柱の長さは90cm、支柱の直径は1.1cmです。支柱の立て方ですが、根を傷めないよう、穴の外に、斜めに差すようにします。
支柱の設置後は、プチトマトを支えるための紐をつけます。使う紐は麻紐です。麻紐は「8の字」になるように渡し、茎と支柱を結び付けます。茎側は成長して太くなるので、ゆるめに結んでおきましょう。
苗を植え付けた後は、水やりをしっかりしておきます。(ミニトマトの株を畝に定着させるため。)これで、ミニトマト(プチトマト)の植え付けは完了です。
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