スナップエンドウの育て方:種まき(越冬栽培なら、種まき時期は11月上旬が適期)
地植え栽培でのスナップエンドウの育て方。前回は、スナップエンドウ(つるなし品種)の土作りをしました。それから約6週間が経過。今回は、つるなしスナップエンドウの種まきをします。
この時期(11月上旬頃)に種まきするスナップエンドウは、越冬(冬越し)栽培して、収穫時期が来年4月頃になります。年をまたいで育てるので、栽培期間としては少し長くなります。(冬越しのスナップエンドウは、種まきから収穫時期までが約5~6ヶ月。)
スナップエンドウの栽培準備をしたのは、9月終盤。土作りと施肥と畝立てを行いました。
越冬させるスナップエンドウの種まき時期は、11月上旬が適期
冬越しで来春に収穫するスナップエンドウは、冬の寒さに耐える草丈で越冬する必要があります。(スナップエンドウは、15cmくらいの草丈が一番寒さに強い。)真冬に15cmの草丈にしようと思うと、スナップエンドウの種まき時期は、この時期(11月上旬)が最適なんです。
種の蒔き方についてですが、まず、スナップエンドウの栽培区画に穴を4つあけます。種まき位置同士の間隔(スナップエンドウの株間)は25cmくらい必要です。スペースに余裕があれば、30cmくらいの株間でもいいと思います。
種まき場所の穴あけには、マルチカッターを使います。カッターの刃の部分でマルチに「あたり」をつけ、ハサミで切ると、マルチがきれいにカットできます。手間をかけたくない場合は、マルチカッターを押し込んでビニールを切ってください。
区画内に4つ穴があいたら、スナップエンドウの種まき準備完了です。
種の蒔き方は点まきです。マルチの穴1つにつき、スナップエンドウの種を4粒まきます。種まきする深さは約1cm。指で1cmの深さに押し込みます。
まいたスナップエンドウの種は、土をかぶせ、手で上から押さえます。種まきした後に押さえることを鎮圧(ちんあつ)といいます。しっかり鎮圧すると、スナップエンドウの種と土が密着して、水分が種に行き渡るようになるので、発芽率がアップします。
鎮圧後は、スナップエンドウの区画に不織布をかぶせます。(かけた不織布は、Uピンを刺して固定する。)不織布をかぶせておくと、種の乾燥を防げますし、水やりの水や雨水が直接土に当たらないので、種を保護できます。
スナップエンドウのような「マメ科の野菜の種」は、鳥の大好物です。種まきしたまま対策をしていないと、掘り返されて食べられてしまうことがあります。せっかく種まきしたスナップエンドウが食べられてしまっては台無しなので、不織布でしっかり対策しましょう。
不織布をかけたら、土が湿る程度に水やりをします。(水を与えすぎると、種が腐ってしまうので注意します。)これで、スナップエンドウの種まきは完了です。
スナップエンドウ栽培の追加情報(つるなしスナップエンドウの育て方についての関連情報)
スナップエンドウの支柱の立て方を教えてください(支柱の設置の仕方)
スナップエンドウの支柱の立て方は簡単です。まず、直径1.6cm、長さ150cmの支柱を4本用意します。(区画の大きさが約60cm×60cmの場合。)支柱を立てる位置は、区画の隅です。区画の4隅にそれぞれ1本ずつ立てます。
支柱を打ち込む深さは、約30cmです。土が固くて、支柱が刺さらない場合は、ハンマーを使って打ち込みましょう。支柱が立ったら、スナップエンドウのツルを誘引するための麻紐を張ります。これで支柱設置完了です。(紐を張っておくと、スナップエンドウの巻きひげが紐に絡んで、ツルが上へ上へと伸びていきます。)
スナップエンドウの間引きの仕方を教えてください(間引きのやり方)
スナップエンドウの間引き時期は、寒さが和らぎ始める2月頃が最適です。冬越し作業をする12月頃に間引いてもいいですが、真冬だと寒さでスナップエンドウが枯れる恐れがあるので、春先くらいに間引くのがおすすめです。
スナップエンドウの種を、1穴に4粒まいた場合は、生育の良い株を2株残すようにします。間引きの仕方は簡単。ハサミでスナップエンドウの根元をカットするだけです。
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